山中崇史、劇団の先輩・六角精児は「本当にいい先輩」 『相棒』で遅刻した時…みなの前で「わざと怒ってくれた」
カットをかける前に水谷豊監督の笑い声
山中さんは、水谷豊さん主演の『だましゑ歌麿』シリーズ(テレビ朝日系)、『時代劇スペシャル 無用庵隠居修行』シリーズ(BS朝日)でも共演。水谷さんの映画監督デビュー作『TAP THE LAST SHOW』をはじめ、『轢き逃げ 最高の最悪な日』、『太陽とボレロ』など監督作品にも多く出演している。 ――監督としての水谷さんは、どのような感じですか? 「監督だからといって特別変わった感じはなかったです。役者の演技を信じてくださっていますよね。 だから、自分のイメージとちょっと違っていたとしても、おもしろいと思ったらそれをOKと言ってくださる。僕が知っている『相棒』の右京さんを演じている水谷さんの雰囲気とそんなに変わっている感じがなかったんですよね」 2022年に公開された『太陽とボレロ』(水谷豊監督)は、オーケストラを題材に、音楽を愛する人々が織り成す人間模様を描いたもの。ある地方都市でアマチュア交響楽団を主宰してきた花村理子(檀れい)は、経営難から18年間の歴史に幕を閉じることに…という展開。山中さんは理子の父親の代から経営しているブティックの元従業員で、援助する条件として彼女に関係を迫る怪しいアパレルバイヤー・畑中善行役を演じた。 ――ちょっとうさんくさくて下心いっぱいで、ユニークなキャラでしたね。 「そうですね。ホテルの寝室で彼女に関係を迫るシーンの撮影は、水谷さんは監督だから壁を挟んだ廊下のブースにいましたけど、どういう風にやるかというアイデアがどんどんその場で出てきて膨らんで。 『じゃあやろう』ってやったときに、水谷さんがすごくおもしろがってくれて、カットをかける前に笑い出したんですよ。こっちにも『ハーハッハハハハ!』って水谷さんの笑い声が聞こえて、それからカットってなって。『カットをかけるより先に笑っちゃったけど、大丈夫なのかな?』って思いましたけど、それぐらい楽しんでくれて良かったなって(笑)」