吉沢亮の“自信を保つコツ”「死ぬほど準備する。本番になったら忘れます」
「いつも、自信なんてないんです」と語る吉沢亮の表情には、それでも、あの“中華統一を目指す始皇帝”の面影がある。シリーズ最終章『キングダム 大将軍の帰還』の公開を7月12日に控え、あらためて彼にとっての『キングダム』シリーズの立ち位置、そして強さの源にもなる自信をどうやって保っているのか、そのコツについて聞いてみた。 【全ての写真】吉沢亮の撮り下ろしカット
吉沢亮にとっての『キングダム』「やっぱり、熱い」
シリーズ一作目からの撮影当時を振り返り、いまでも思い出されるのは「中国での撮影」だという。「大変ではあったけど、でも、楽しかったです」と語る吉沢の顔は、当時を思い出しているのか、自然とほころぶ。 「地方にも行ったし、いろいろなところをまわりましたけど、やっぱり中国での撮影が思い出深いです。圧倒されるような大きなセットで撮影できたのは、やっぱりこの『キングダム』が持っている規模感と、この作品だからこそ味わえる壮大さを感じられる経験でもありました」 吉沢自身が、戦災孤児の漂(ひょう)と、秦王である嬴政(えいせい)の一人二役を演じたことでも話題を呼んだ『キングダム』シリーズ第一作。同じく戦災孤児出身でありながら「天下の大将軍」になることを目指し、戦の場で頭角をあらわしていく信(山﨑賢人)とともに、あれからさまざまな困難を越えてきた。 「『キングダム』って、展開が読めなかったり、急に『ここでこの人が出てくるんだ!』って驚かされたり、熱すぎてカッコ良すぎて泣けてきたり……。とにかく魅力が詰まっている作品なんです」と自然と熱がこもる吉沢の声音には、仲間とともに困難を乗り越え、後に見守る立場になる嬴政自身の感慨も滲んでいるように思える。 「今回の『大将軍の帰還』も、相当カッコいいです。大沢たかおさん演じる王騎の立ち振る舞い、声の出し方からして、もう『カッコ良すぎて泣けちゃう』要素が詰まってます」 サブタイトル「大将軍の帰還」がどういった意味を持つのかも含め、ぜひ最初から最後まで余すところなく、スクリーンに注目してほしい。