【オリックス】宮城大弥、プロ入り初の年男イヤー「由伸さんがいないので、頑張ったら沢村賞も」
オリックスのエース左腕宮城大弥投手(23)が、2年ぶりのリーグ制覇に導く。背番号は13からドジャース山本由伸がつけていた18に変更。名実ともにチームの看板を背負い、岸田監督から指名された3月28日楽天戦(京セラドーム大阪)の開幕マウンドに上がる。 「常にチームの中心でいられるように、引っ張っていけたら。本当に勝ちたい時に勝てる投手、周りに影響を与える投手を目指して頑張りたい」 巳(み)年の01年8月の生まれで、今年はプロ入り初の年男イヤー。理想のエース像を交え、熱い意気込みを語った。昨季は打線の援護に恵まれない不運もあって7勝止まり。チームも4連覇を逃した。V奪回へ、2年ぶり2桁勝利と規定投球回到達は、最低限のハードルと考えている。 個人的な目標に定めるのは最優秀防御率。昨季は規定回にわずか1回1/3届かず目前で逃した。そんな初の投手タイトルの先には「由伸さんがいないので、頑張ったら沢村賞もあると思う」との野望も掲げる。 来年3月に第6回WBCが開催されるが、2大会連続出場にも意欲的だ。「前回参加したけど、大事なところで投げられなかったり悔しい気持ちはあるし、もう1度皆さんと一緒に優勝したい。けがをせずしっかりやるべきことをやって呼ばれたい」。大谷翔平らを擁して世界一に輝いた23年の第5回大会の登板は、3番手での1試合だけ。侍ジャパンの先発に名乗りを上げるためにも、今季は圧倒的な成績を残したい。 プロ入り時には「まだ目標はないけど、息の長い投手になりたい」と語っていた。早々に頭角を現し、リーグ3連覇を含めて濃密な5年間を過ごした。貫禄すら漂う23歳が、王座奪回の旗頭となる。【大池和幸】