中田璃士「やっちまったな」 初優勝も悔しさ大きく 全日本ジュニア
フィギュアスケートの全日本ジュニア選手権最終日は17日、広島市のひろしんビッグウェーブで男子フリーがあり、前日のショートプログラム(SP)2位の中田璃士選手(TOKIOインカラミ)が合計220・47点で逆転の初優勝を果たした。 【写真まとめ】フィギュア東日本ジュニア選手権 27日 演技後の中田選手は頭を抱えた。演技中のミスに「やっちまったな」。優勝が決まっても「思っていた勝ち方とは違う」と悔しさをにじませた。 第1グループで滑った前日のSP後は4回転2本の考えを示していたが、2位発進となったことを受けて、確実性を重視し1本に変更。冒頭の4回転トーループを成功させ2・85点の加点を得たが、気を抜いたという中盤のジャンプで転倒するなどミスが続いたこともあって、納得の滑りではなかった。 次戦はジュニアグランプリ(GP)ファイナル(12月、フランス)。日本男子として初の連覇へ挑戦する。「SP1位、フリー1位で勝つのが一番格好良い。でも、SPは恐らく出遅れるので『逆転サヨナラ満塁ホームラン』を狙いたい」。表現面やスケーティング技術は確実に伸びている手応えがある。今回の経験も成長への糧にする。【倉沢仁志】