「もう一度、日本を世界のてっぺんに押し上げたい」高市早苗氏の演説・全文掲載【自民党総裁選挙】
■もう一度、日本を世界のてっぺんに押し上げたい 経済を成長させようと思ったらどうしたらいいのか。 それはやっぱり、経済成長させるのは私達1人1人でございます。 ただ、その私達1人1人を前進させるのは、やはり希望なんですね。 だから今、夢を追いかけて、寝る間も惜しんで頑張ってらっしゃる方々が働きがいを持たれること、ジェラシーじゃなくて、もう出る杭はぐんと伸びてもらうこと。 本当に多くの方々がそうして努力をすることによって、先進的な技術やサービスが生み出され、それが日本の成長の起爆剤になり、エンジンになっていきます。 その流れを止めちゃいけません。 今なら間に合う、今ならできる私はそう思ってます。 だから私は、もう一度日本を世界のてっぺんに押し上げたい、こう申し上げました。それができると信じてます。 今、選挙権を持たれた18歳の方も、今日生まれた赤ちゃんも、22世紀まで生きることができる方々なんです。 私達は彼らに日本の未来を、信じてほしい。そして、日本の未来に希望を持ってほしいと思います。 リーダーは希望を配る、ナポレオンの言葉でございます。 ええことばっかりは言いません。 時には、皆様にとって都合が悪いと思われる政策であっても、国民の皆様の利益、そして国家の利益に結び付くことは、しっかりと説明を尽くした上でやらせていただきます。 ■食料自給率はカロリーベースで38%、やっぱこれはまずいです 今回の私の主要政策、時間もありますから一部だけ紹介いたしますけれども、大胆な危機管理と成長投資、これをしっかりと行うことによって、安全と安心を確保する。 そして強い経済を実現するということです。 危機管理投資、難しい言葉ですが、要はいろんなリスクを今のうちに下げておく、そのための投資。 これは民間でできる投資もあるけれども、国が後押しせなあかんものもあります。 一つは、食料安全保障、食料自給率はカロリーベースで38%、やっぱこれはまずいです。 何が起きても、私達が食い詰めんようにしとかなあきません。 だって、私達の国は海で囲まれてて、貿易量のですね、99.5%は海上輸送なんですよ。 もしも有事が起きて、シーレーン使えませんっていうようなことになったら、食い詰めてしまいますから、しっかりと全ての田畑を活用できる、それだけの条件を整えておく。 農家の方々が、稼げる、そういう状況を作る。輸出も一つですよ。 これは自給率と矛盾すると思われるかもしれませんが、そうじゃありません。 輸出する体力があるってことは備蓄もできます。 ですから、有事のときにはしっかりと日本国民が消費をする。 でも今、円安でチャンスですから、どんどん美味しいもの海外に展開して、農家の方々にもしっかりと、農業基盤の整備できるように体力をつけておいていただく。 ブリの養殖も有名ですよね。地元は有名ですけれども、今、陸上養殖、世界1のレベルの陸上養殖、これが日本でできる。 そして植物工場、これも世界で初と言われる、モジュール型の完全閉鎖型の植物工場。これを日本企業が開発しました。 だからまだまだできます。私達挑戦できます。 食料自給率限りなく100%を目指して頑張っていきましょう。