思い出詰まった「30円コロッケ」 地元で愛された精肉店…惜しまれつつ閉店へ
こちらの女性は… 「学校帰り、バイト前に来て、おなかを満たしてから行くみたいな。青春ですね。なくなっちゃうと聞いてさみしくて」 「同級生にも連絡して」 30円のコロッケを高校時代に友達と一緒に食べ、親しんでいたといいます。 「とにかく安くて、お小遣いでも余裕でおなかいっぱいになれたので、そのおかげでこんなに大きくなって」 こちらの女性も高校時代に“ある特別”な思いを… 50年以上通う常連客(60代) 「私の中のソウルフードなので。バドミントン部で練習終わって、みんなおなかすいたら、おなかすいたよね、肉のやまだ行くって制服着て」 部活帰りにコロッケを食べに通ったと言いますが… 50年以上通う常連客(60代) 「(コロッケを)買い食いして、学校に近所の人が通報してバレて、練習来るなと顧問の先生に怒られた。おばさんに通報されると練習できなくなるから、『陰の方で食べていい』って」 隠れて食べさせてくれたお店への感謝。たくさんの思い出がつまった青春の味です。
30年以上コロッケを買いに来ているという常連客は… 30年以上コロッケを買う常連客(40代) 「家族に頼まれて。共働きなのでおかずがないから、小学生の時から。けんちゃんけんちゃんって40超えていますけど(呼ばれる)」 今では子どもが生まれ、親子で食べるようになったコロッケ。 30年以上コロッケを買う常連客(40代) 「子ども2歳なんですけど、このコロッケが大好きなんです。これから大きくなるので、もう少しやってほしかった」 「草加のランドマーク。とにかく感謝の気持ち、58年間ありがとうございました」
別れを惜しむ人は後を絶ちません。手には感謝を込めた花束やプレゼントの数々… 常連客 「長い間お疲れさまでした」 妻 好子さん 「娘みたい、うちの」 さらに苦労が報われる出来事もありました。1人でやってきた小学生の女の子。 妻・好子さん 「たまきちゃん何年生だ、4年生か。あっ6年生になったのか」 閉店を知り、3か月ぶりにおやつのチキンを買いにやって来ました。 小学6年生 小川たまきちゃん(11) 「何回でも何回でもこっそり行ったりしている」