今回もあるか? 五輪後に欧州に旅立った日本人(2)五輪→開幕スタメン! 欧州1年目で2桁アシストを記録した司令塔
サッカーU-23日本代表はパリ五輪(オリンピック)をベスト8という結果で終えたが、この国際大会で世界のマーケットに名を示した選手はいるだろうか。閉幕まで約1ヶ月となった欧州の移籍市場で、新たな日本人選手が海外への道を切り開くかもしれない。今回は、過去の事例として五輪後に日本から欧州リーグに挑戦した選手を紹介する。
MF:清武弘嗣(きよたけ・ひろし) 生年月日:1989年11月12日 移籍先:セレッソ大阪→1.FCニュルンベルク(ドイツ) 移籍日:2012年5月16日(ロンドン五輪前) 大分トリニータからセレッソ大阪に移籍してからの清武弘嗣の成長ぶりは凄まじかった。2010年夏に香川真司がブンデスリーガのボルシア・ドルトムントへと移籍して以降もチームが低迷しなかったのは、彼の存在が間違いなく大きかった。 2012シーズンから香川真司が着用していた8番を継承し、5月16日にニュルンベルクへの移籍が発表された。その後、発表されたロンドン五輪のメンバーにも選ばれ、すでにグループリーグ突破を決めた状態で迎えたU-23ホンジュラス代表とのグループ第3戦を除いて全試合で先発出場。U-23エジプト代表との準々決勝では完璧なパスから2つの得点を演出する活躍を披露した。 五輪出場の影響で、1.FCニュルンベルクのプレシーズンにはほとんど参加することができなかったが、ハンブルガーSVとの開幕戦では先発に名を連ねた。続く第2節のドルトムント戦では移籍後初アシストを記録すると、ボルシア・メンヒェングラートバッハとの第3節で移籍後初ゴールと上々のデビューを飾り、1年目はブンデスリーガで4位タイとなる10アシストを記録している。 その後、2014年夏に移籍をしたハノーファー96でもニュルンベルク時代と変わらず主力を務め、2016年夏にはセビージャへとステップアップすることに成功。リーグ戦4試合のみの出場に終わったことからも、スペインリーグにはうまくフィットすることができなかったが、ブンデスリーガ通算117試合出場するなど、欧州でしっかりと結果を残した。
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