BYD、実質300万円を切る価格で『ドルフィン』を日本投入…東福寺社長「成功の起爆剤に」
(写真:レスポンス)
BYDオートジャパンは9月20日、日本市場向け第2弾モデルとなるコンパクトEV(電気自動車)『ドルフィン』を363万円から407万円で発売した。国や各自治体の補助金制度を利用すると実質300万円を下回る価格で購入できるという。 日本市場に投入されるドルフィンは、モーター出力70kW、航続距離400kmのスタンダードと、150kW、476kmのロングレンジの2モデル。価格はそれぞれ363万円と407万円。 ◆250万円台から購入可能 BYDオートジャパンの東福寺厚樹社長は同日都内で開いた発表会で「すでに経産省のCEV補助金の申請を滞りなく終わっていて、65万円のサポートが確定している。従って(スタンダードモデルは)実質300万円を切る298万円でご購入頂ける。また自治体によってはさらなる補助金、例えば東京都なら45万円、埼玉県では40万円相当が上乗せされるので、そうした地域にお住いのお客様には250万円台でご購入が可能という価格を実現した」と述べた。 ロングレンジもスタンダードと同様に国および各自治体の補助金制度の対象となっていることから「実質342万円。ここから東京都の場合なら45万円がさらに乗るので、やはり300万円を切る価格帯に入ってくる」というわけだ。 BYDオートジャパンは2022年夏に日本の乗用車市場への参入を表明し、1月末から第1弾となるミドルEV『ATTO 3』の販売を開始し、8月末までに700台を販売した。これにコンパクトサイズのEVドルフィンが加わることになる。 ◆ラインナップが前進、販売が太くなる 東福寺社長は「ドルフィンが加わることで、今までATTO 3一択だったモデルラインナップに対して、同じ技術、同じバッテリーやパワートレインに違うテイストのボディスタイルやカラーリングといった、選べるラインアップ構成に一歩前進する。ドルフィンの登場は、販売をより太くしっかりしたものに成功させていく大きな起爆剤になる」と強調した。 ちなみにBYDオートジャパンではドルフィンを2024年3月末までに1100台の販売を見込んでおり、このうちスタンダードは800台、ロングレンジは300台の販売を見込んでいるという。 また発表会では10月26日に東京ビッグサイトで開幕するジャパンモビリティショー2023への初出展も正式表明した。「BYDとして初めての出展で、非常に本社も力が入っている。面積も1000平方mを確保できたので、しっかりとしたブースを展開して、ある程度多くの異なるモデルもご覧頂けるような準備を進めている」と東福寺社長は話していた。
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レスポンス 小松哲也