見た目はジャケット、暖かさはコートの「ジャコット」でコーディネート
着脱が容易で温度調整が楽
ジャケットのような見た目で、コートのように暖かい、「ジャコット」と呼ばれるアウターが人気だ。一般的なコートに比べて着丈が短い分、着脱が容易で、温度調節しやすい点が受けている。おすすめのコーディネートを聞いた。 東武百貨店池袋店（東京）の婦人服売り場には、今季、様々な素材のジャコットが並んでいる。同店婦人服担当の西野昭さんは「暖冬傾向が続く中、昨年あたりから、各ブランドの提案が目立つようになった。ゆったりしたシルエットで、どんなスタイリングにも合わせやすい」と話す。 たとえば、「ロペ」のジャコット（9万3500円）は、一見すると、少し着丈の長いテーラードジャケットのようだ。しかし、生地には保温性の高いアルパカの毛を使用。独特の光沢感がエレガントな雰囲気を醸し出している。ワイドパンツやワンピースなど、ボトムスは選ばないが、同系色のロングスカートを合わせると、上品にまとまるという。
「ラ トータリテ」のジャコット（4万6200円）は、コットンとウールの太い糸でざっくりと織り上げたツイード生地が特徴だ。大きめサイズでボリュームのあるデザインだが、生地が柔らかいため、着ぶくれしにくく、すっきりと着こなすことができる。 同ブランドの竹本真惟子さんは「インナーには薄手のニット、ボトムスはサテンスカートなど異素材と組み合わせるとおしゃれ。全体をモノトーンでまとめるのがおすすめです」と話す。
首回りなどを合成皮革のテープで装飾した「ドロワット ロートレアモン」のノーカラージャコット（2万7500円）は、羊毛などの素材を糸にせずそのまま編み込んだ特殊な生地で、暖かさと軽さを実現している。 コンパクトな見た目だが、袖ぐりを広く取っているため、厚手のニットを着ても窮屈さはない。同ブランドの立花映美さんは「裾がすぼまったバルーンパンツをはくと、きりっと引き締まった装いになります」とアドバイスする。（読売新聞生活部 金来ひろみ）
