小池都知事が記者会見4月24日(全文3完)コロナ差別は非常に恥ずべきこと
東京都の小池百合子知事は24日、都庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東京・小池知事が定例会見(2020年4月24日)」の会見開始時間に対応しております。 【動画】東京・小池知事が定例会見(2020年4月24日) ◇ ◇
医療従事者や感染者、その家族への差別にどう対処するのか
時事通信:時事通信の斎藤です。知事が家にいましょうというメッセージをかなり強くおっしゃって、このことはかなり広く知れ渡ったと思うんですけれども、その一方で、コロナの感染者だとか医療従事者、それからその家族という方々が不当な扱いを受けたりとか、あと差別的な言葉を投げつけられたりっていう事例が出てきています。こうした人権問題に関してどう対応するのかということと、それから、この先、感染が終息しても社会の分断みたいなものを生んでしまう可能性があると思います。寛容さが失われてきている現状っていうことについて知事のお考えを示していただければと思います。 小池:医療従事者の皆さんは、自ら命をさらして感染者の方々の治療やお世話に当たっておられるわけで、尊敬以外の何物でもないと、このように思います。一方で、そのお子さんが例えば保育施設などに来られたら、保護者の方々が自分のお子さんの心配をして、非常に差別的な扱いを受けるというような事例についても聞き及んでいるところでございます。非常にそれらについては悲しい、また、人権という感覚からすれば非常に恥ずべきことだと、このように考えております。 世界各地では医療従事者に対して、一定の時間に拍手をみんなで送るというようなキャンペーンなども行われております。東京都でも、先日も、これをずっと、ライトアップで、ブルーで示すことによって医療従事者への皆さんへのエールを送っているところであります。同じように、エッセンシャルワーカーと呼んでますけれども、この社会生活を円滑に行うに必要な、不可欠な方々、お仕事に当たっておられる方々については、例えば子育ての最中の方々もベビーシッターも活用していただくなど、かなり細かく見ながら制度的にも整えてきている。制度は整ったけれども、あと心の問題ということで言うならば、やはり医療従事者の皆さんへの感謝の気持ちをみんなで共有していただくようにキャンペーンなども、これからも張っていきたいと考えております。 今テレビコマーシャルでも、駒込病院の今村先生をはじめとする従事者の方々をフィーチャーしたコマーシャルなども流させていただいておりますが、都民の皆さんにはぜひ、医療従事者こそ、このコロナウイルスに社会が、東京が打ち勝つための非常に重要な存在であるということをあらためてお知りいただければと、このように考えております。