大阪環状線の新型車両「323系」完成 今年度中から投入へ
大阪環状線の新型車両「323系」完成 今年度中から投入へ
JR西日本は24日、大阪市内を走る「大阪環状線」の新しい車両「323系」の報道公開を同日午後、製造を担当した東大阪市の「近畿車輛」で行った。この車両は今年度中から2018年度までに168両投入され、2018年度までにはオレンジ色でおなじみの現在の車両から、すべて置き換えられる予定。
同日はあいにくの大雨だったため、完成記念式典の一部は車両の前で行われる予定が、やむなく屋内に変更。環状線新車両お披露目ということで、鉄道タレントの斉藤雪乃さんが「オレンジ」の衣装で環状線を意識してきたとPR。このほか、同線との思い出や、すでに見てきたという323系の特徴などについて語った。 そして、323車両のお披露目が屋外で行われると、それまで降っていた激しい雨はやみ、ファンファーレとともにフロントのベールがはがされ、鮮やかなオレンジを施し、ヘッドライトを点灯させた真新しい車両が姿をあらわした。
同社によると、新型車両は「安全・安心の向上」「機器の信頼性向上」「情報提供の充実」「人に優しい快適な車内空間」の4点をコンセプトに、輸送品質の確保や快適性の向上をはかっていくという。 車両には3ドアのロングシートを採用。運転士が運行中に意識を失うなどの非常事態が発生した場合、自動的に列車を停止させる「EB―N形装置」など、同社では初めて採用される装置もあるという。 このほか、車内の様子を撮影する防犯カメラやロングシート両端に大型の仕切りが設けられ、扉から入る際の安全などをはかる。そして、1両のドアをこれまでの4ドアから3ドアに変更となる。