写真家、アラーキーの“人生”にふれる大規模個展/愛知
豊田市美術館(愛知県豊田市)では、4月22日~6月29日に荒木経惟の個展「往生写集―顔・空景・道」を開催する。 アラーキーの愛称で親しまれる写真家、荒木経惟。デビュー作「さっちんとマー坊」以降、出会った人々の一瞬の顔を捉えた写真を数多く発表してきた。「人生は特別なものではなく、日々の出会いの積み重ねである」「しかし、人は様々な道を生きる」と語る荒木。これまで生と死をテーマに作品を発表してきた荒木が、近年彼自身の「往生」を意識し始めたことを機に同展は企画された。 今回の個展のテーマは「顔」「空景」「道」。会場では、前半に「顔」と「空景」をテーマにした代表作品を展示し、後半に「道」の章としてガン宣告以降の作品を紹介する。荒木の写真家としての人生を、これまで発表された作品により網羅する展示となる。 関連事業として、豊田市コンサートホールでは5月11日に対談「寂聴とアラーキーの往生漫談」を開催。「往生」をテーマに、荒木と瀬戸内寂聴が美しく生きるための美学を語るトーク内容となっている。チケットは既に完売。そのほか、豊田市美術館では学芸員によるギャラリートークも行う。