イギリス芸能界でも「性加害」の過去――同様の被害を受けた男性が日本の被害者に“伝えたいこと”
■同じ被害者として日本の被害者に伝えたいこと――“あなたは間違っていなかった”
――日本でもジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長による「性加害」問題が明らかになりました。日本でも同様に、加害者の死亡後に明らかになった性加害の問題が取り沙汰されていることについて、どう感じますか? 日本の法律についてくわしくありませんが、もし証拠があり、被害者が告訴しているとしたら、捜査されなければならないと思います。もし被害者の数がとても多いのであれば、法律がどうであろうと関係なく捜査すべきだと思います。こうした事案に警察が動くということを知らしめることで、未来の被害者を減らすことができるはずです。 ――同じ性加害の被害者として、日本の被害者に伝えたいことはありますか? もし怖くて名乗り出ることができない人がいれば、それは以前の私と同じです。体験したことを話すのは怖いと思いますが、名乗り出ることで今、感じている恐怖を和らげることにつながると思います。自分の声で何が起きたのか、話すことを勧めたいです。 メディアに話すことが難しければ、周りにいる誰かに話すことが一番大事なことだと思います。家族や友人でなくても、誰か1人に話すだけでもいい、民間の団体とコンタクトを取るのも良いでしょう。誰かに伝えて、1日1日を大切にすること。「自分がされたことは自分が間違っていたから起きたことではない」ということも、誰かに伝えてもらえたらと思います。あなたは間違ったことをしたから被害にあったわけではないのです。