チャンピオンになった小椋藍をはじめ、世界で日本人ライダーが活躍していることをもっともっと知っていただきたい
来季は芳賀健輔と青木拓磨、松戸直樹が四輪の耐久レースに?!
最後に芳賀健輔から連絡があり袖ヶ浦フォレスト・レースウェイまででかけてきました。青木拓磨が主幹しているハンドドライブレーシングスクール(HDRS)に誘われ、実に26年ぶりにサーキットを走りました。最初はパドックにパイロンで区切られたコースで練習してからサーキット走行を3本行いました。最初はオートマでしたが、3本目はマニュアルを走らせ、久しぶりのサーキットを楽しんでいました。健輔も拓磨もワークスライダーとして活躍していた1998年に負傷し車イスでの生活となりましたが、2人とも本当に努力家で様々なことにチャレンジしてきました。奇しくも同級生でもあり、このHDRSで使っている車両のメンテナンスを同じく同級生の松戸直樹が行っています。松戸もMotoGPマシンのテストで負傷し、足を切断する寸前の大ケガを負いました。来年は、この同級生、元ワークスライダーで筑波の耐久レースに出ようと盛り上がっていました。 ──26年振りのサーキット走行を楽しんだ芳賀健輔と青木拓磨。4輪でもセンスのある走りを見せていた。
2024年は、MotoGPロードレース世界選手権Moto2クラスで小椋藍が世界チャンピオンを獲得しました。2009年の青山博一以来、15年振りの快挙で、来シーズンは、アプリリアからMotoGPクラスにステップアップします。Hondaでないのが、今の時代を物語っているところですが、ヨシムラSERT MOTULもEWC世界耐久選手権でチャンピオンを獲得するなど、日本のロードレース界は頑張っています。ヨーロッパに行くと、モータースポーツ認知度の高さを感じますが、日本も脈々と続く歴史があります。今も国内外で活躍している、すごいライダーたちがいることを、もっと知っていただきたい。私ことぶきも微力ながら、そのお手伝いをもう少ししていこうと思っています。國井勇輝インタビューに続き、年明けに小椋藍インタビューをお届けする予定なので、目を通していただければ幸いです。 それでは皆様、よいお年を~。 ──2024年MotoGPロードレース世界選手権Moto2クラスで15年振り7人目の日本人世界チャンピオンとなった小椋藍。来シーズンは、ついにMotoGPクラスにチャレンジ! ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
●文/写真:ヤングマシン編集部(佐藤寿宏)