1年間に9件の事故 県内“危ない”交差点ワースト1位 いったいなぜ? 富山
富山商業高校グラウンド北西角交差点がワースト1位になったのは2年連続です。 市道同士が交わり、さほど交通量は多くないこの交差点で、なぜこの交差点で人身事故が多発しているのでしょうか―― 富山県警交通企画課 今﨑貴史 警部 「去年一年の9件を分析しますと、北から南に進入される方のドライバーの方になにかしらの一時不停止というような違反があったというふうに見られています」 交差点の手前には道路上の「止まれ」の文字に加え、一時停止の「止まれ」の標識が上下に二つ設置されていますが、事故の原因はすべてドライバーの一時不停止だと言います。 嶋田万祐子 記者 「標識が二つもあるのに気づかない?」 富山県警交通企画課 今﨑貴史 警部 「特にこの場所は2つもありますので、より強く認識できるとは思うのですが、やはり車を運転するときにはちょっとした考え事だったり、わき見をしてしまったりということで注意力が散漫になれば、そもそもの一時不停止を見落としてしまう可能性もあると思います」 ■事故多発の交差点 カメラを置いてみると… 停止線にカメラを置いて撮影してみると、取材した日も―― 嶋田記者「今のは止まったってい言えるのでしょうか。停止線の前で止まる車はほとんどないですね」 減速はしつつも完全に停止する車はほとんどありませんでした。 ■”危ない交差点” 県警の対策は 警察もこの危ない交差点の対策に乗り出しています。 取材中、偶然通りかかったのは白バイです。 富山県警交通企画課 今﨑貴史 警部 「彼らは機動部隊ですから、死亡事故が起きた場所だったり、ここは春先からずっと重点箇所となっておりますので、たまたまでしたけどこのタイミングでパトロールしてくれているんだと思います」 警察ではこの危ない交差点での取り締まりを強化。さらに道路管理者や交通安全協会などと連携して一時停止を促す工夫を施しています。 薄くなった停止線や止まれの文字を引き直したほか、一時停止標識の取り付け位置を1メートルほど下げ、視認性を高めました。
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