梅雨の季節にシャキッとした味わいが心地よい!国産ジンに合う新生姜のおつまみ
季節の野菜が持つ本来の美味しさを引き出すことを知り尽くしている料理家・平野由希子さんが、いま食べたい野菜で作る魅惑のお料理と、相性のよいお酒のペアリングを、時代のトレンドに合わせた視点で提案。今回は梅雨の季節にシャキッとした味わいが心地よい新生姜を楽しむ! 【写真】新生姜の美味しい食べ方 初夏の薬味の定番・新生姜は、梅雨の季節を憂う頃に旬を迎える。この時期は梅、実山椒、らっきょうなど保存食作りの頃でもある。新生姜の甘酢漬けも6月の季節行事のひとつだ。収穫して直後の生姜は、先端に鮮やかな紅い茎をつけて色白だ。細長く、肌は美しく食感もなめらか。 「採れたての新生姜は、みずみずしくて辛味も穏やか。たっぷりと使いたいですね。日本の夏の料理には、日本のクラフトジンを合わせてみましょうか」(平野さん) 生姜の生産量は高知県が約40%を占めている。今回のお酒のセレクトは高知の司牡丹酒造による「マキノジン」。植物学者・牧野富太郎博士が亡き妻、寿衛子夫人の名を付けた「スエコザサ」をキーに生姜など12種類のボタニカル原料を使用。 「柑橘とウッディな香りのジンは、食事と一緒に楽しむのにほどよい爽やかさ。土佐の緑や自然に思いを馳せるような味わいです。料理と合わせるとスーっとした爽やかさが重なり合い、口の中に心地良さが広がっていくようです」(平野さん)
新生姜と豆もやしのナムル
シンプルな塩味のナムルにたっぷりと新生姜を加えたレシピ。しゃきしゃきの食感と新生姜の鮮烈な香りが爽やかで、飽きのこないおいしさ。 <材料 作りやすい分量> 新生姜50g、豆もやし1袋 A [ごま油大さじ1、すりごま大さじ2、塩小さじ1/2] <作り方> 1 新生姜はたわしで皮をこすって洗い、繊維に沿って千切りにする。 2 鍋に豆もやしとひたひたになるくらいの水、塩を入れて、蓋をして火にかける。沸騰したら弱火にして3分ゆで、ざるにあげて水気を切る。 3 1、2を[A]で和える。