すし文化、握って実感 小中学生「特別においしい」 射水市、担い手育成へ初の塾
射水市の射水っ子すし塾は14日、同市北野の体験型すし店「新湊すし塾」で開かれた。すし文化の広がりとすしに携わる担い手の育成を目的に行われた初の取り組みで、市内の小中学生12人がすしの握りに挑戦した。 射水は古くから新湊地域を中心にすし店が立ち並び、住民にも親しまれてきた。イベントはすし文化を次世代に継承していこうと企画された。 射水市片口小6年の山本悠斗さんは「シャリの形を整えることが難しかったけど、自分で握ったすしは特別においしい」と笑顔を見せた。 子どもたちは新湊漁協の鷲北英司副組合長から定置網や富山湾で捕れる魚について説明を受けた。 新湊すし塾の職人坂橋義徳さんがシャリの握り方やネタがきれいに見える盛り付けなどをアドバイス。児童生徒はイカ、ブリ、アラ、サーモン、甘エビをネタにすしを握り、おいしく味わい、認定書を受け取った。 イベントは市から委託を受けた「アルベルゴ・ディフーゾ新湊を拓く会」が運営した。市内では小学6年生がベニズワイガニを丸ごと1匹味わう「カニ給食」が行われているが、すしは生もののため、学校での開催は難しいという。石丸義男代表は「このような体験をきっかけに、すし文化の裾野を広げたい」と話した。