「一緒に見ていたのかな?」夜空に打ち上がる花火…ひとりで見つめるおばあちゃんの姿が話題に おばあちゃんの手には?
「一緒に花火を見ていたのかな?と思うと胸が締め付けられた。」 写真家のta2funkさん(@ta2funk)が撮影した花火の写真がX(旧Twitter)で話題になりました。 【写真】おばあちゃんの姿をアップで見る 投稿された写真は、8月10日夜に岐阜市内の長良川で開催された「第2回ぎふ長良川花火大会」で撮影したもの。そこには、真っ黒な夜空に打ち上がる花火を一人静かに見つめるおばあちゃんの後ろ姿が…ta2funkさんによると、おばあちゃんの手には「写真」があり、亡くなった誰かの写真を持って一緒に花火を観ていたのでは?と思ったとか。そんな投稿にしんみりしてしまった人たちからたくさんのコメントが寄せられています。
「このばーちゃんが、どんな思いで花火を見るのか考えると泣ける。。。」
「いつもソコから一緒に観てたのでしょうかね」 「素敵な写真撮れたね」 「切ない一枚ですね。。。」 「そんな風にずっと愛されたいですね。素敵すぎる一枚!」 「このばーちゃんが、どんな思いで花火を見るのか考えると泣ける。。。」 「胸にグッと来ますね」 「長良川花火、素敵な思い出になったんですね。おばあちゃんの姿、心に残りますね。行ってよかったですね」 「お盆だね」 多くの人たちの心をつかんだ写真。撮影時のことを、ta2funkさんに聞きました。
岐阜の長良川花火大会で出会ったおばあちゃん、写真を手に花火を眺めていたが…どうして?
――撮影した場所は。 「岐阜市内の住宅街です」 ――なぜ、ここで撮影しようと思ったのでしょうか。 「当初計画していた場所に行ったのですが、花火が始まると予想とは違い花火が全く見えませんでした。残り時間をみるとあと30分。急いで車を走らせ、花火が見える場所を探し車を降りて開けた場所を目指し歩いていると写真を持って花火を鑑賞しているおばあちゃんとすれ違いました。ここで撮りたいと直感で思いました」 ――おばあちゃんはどんな様子で花火を観ていた? 「ご家族と思われる方の写真を持っていたおばあちゃん…ほとんど動くことなくじっと花火を見つめていました、時折離れたところにいる娘さんときれいだねってお話しされていました」 ――写真を持って花火を観ていた理由は。 「そのことについては少し話辛そうだったので深くは聞いていません。見せてあげたかった、とだけ言っていました」 ――後日、撮影した写真を手渡しにおばあちゃんのところへ足を運んだとか。 「はい。とても喜んでいて背中の曲がった自分の姿に笑っていました。亡くなったおじいちゃんも写真が趣味だったと話してくれました。僕が撮りながら泣きそうになっていたと伝えたら『あなたはいい人だね。来年もここから撮りにきてね』と言ってくださいました」 写真が亡くなったおじいちゃんだったかは定かではありませんが…おばあちゃんが来年も一緒に花火を観られるといいですね。 ◇ ◇ ta2funkさんは、普段「岐阜城と月」など風景写真を撮りながらダイハツ工業などの企業の広告写真も仕事で撮影しているそうです。 (まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
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