関空国際線、LCCが半数以下に 中国路線も回復進む=24年夏ダイヤ計画
関西空港を運営する関西エアポート(KAP)が3月28日に発表した2024年夏ダイヤ(3月31日から10月26日)の運航計画によると、国際線の旅客便と貨物便を合わせた総運航便数は8月のピーク時に週1392便を見込む。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)前の2019年同期比では11%減で、コロナ前の9割近くまで回復する見通しで、このうち旅客便は週1186便(往復)、貨物便は夏ダイヤとしては過去2番目に多い週206便を見込む。 旅客便の便数は、3月30日までの冬ダイヤと比べて週73便増、前年の2023年夏ダイヤ比では222便増となり、欧米方面の長距離路線の拡大や、東アジア・東南アジア方面が順調に回復。一方で週1433便だった2019年夏ダイヤ比では247便減となり、コロナ前の8割超えまで回復する。 このうち、2022年冬ダイヤまでは見通しが不透明だった中国本土は318便で、2023年夏ダイヤと比較すると103便増。現在の2023年冬ダイヤ比では48便増で、回復傾向が一段と進む。 週1186便の国際線旅客便のうちLCCは21社522便で、LCC比率が前年夏期比で2.7ポイント低下し44.0%。フルサービス航空会社(FSC)の便数は半数以上を占める664便で、先行して回復したLCCに続き、フルサービスも回復傾向が続く。
Yusuke KOHASE