冬の名物・目屋豆腐作り始まる 青森・西目屋村 26日発売
青森県西目屋村の道の駅「津軽白神」の食品加工場・味な工房で24日、名物「目屋豆腐」作りが始まった。濃厚な味と硬めの食感で冬の人気商品。26日の発売に向け、スタッフが朝早くから作業に取り組んでいた。 調理場では、平田俊也さん(40)が同村産の大豆約6.5キロをミキサーにかけ煮込み豆乳に。にがりを混ぜ長方形の型にゆっくりと流し込み、ふたと重しを載せ、30分ほど水抜きをすると大きな豆腐が完成。豆腐は40丁分で、冷たい水にさらしながら、慎重に包丁で切り分けた。 目屋豆腐は同村の砂子瀬・川原平地区の住民が年末に手作りしていた。津軽ダム建設で人々が散り散りとなり、作る人が減った。そこで同村のブナの里白神公社が作り方を学び、2014年に商品化させた。1日120丁限定で、1丁220円(税込み)。道の駅でのみ販売する。来年4月下旬までの予定。 今年は商品化10周年を記念し、例年2月から始めていた目屋豆腐の凍み豆腐(1個税込み250円)の販売と、厚揚げの入った鍋焼きうどん(1食税込み千円)の提供を目屋豆腐の発売と同時に始める。 道の駅駅長の桑田翼さん(41)は「冷ややっこがお薦め。独特の味の濃さと、硬さを堪能できる」と話した。問い合わせは道の駅(電話0172-85-2855)へ。