【高校サッカー茨城全力応援】キャプテンが流した2度の涙「明秀日立」を応援したい5つのこと
「日の立ち昇るところ領内一」水戸黄門・徳川光圀が訪れた際に、海から昇る朝日の美しさを称えたことが由来という茨城県日立市。 その日立市に学校を構えるのが、12月28日に開幕する第103回全国高校サッカー選手権大会に茨城代表として出場する明秀日立です。 初戦となる12月31日の全国大会2回戦では、ニッパツ三ツ沢球技場で近大和歌山と対戦します。その茨城代表・明秀日立の応援したい5つのポイントを紹介します。
1.日本一をつかんだ卒業生
来年度で創立100周年を迎える明秀日立。甲子園出場経験のある野球部OBには、巨人の増田陸選手や、今年日本一に輝いた横浜の大原慎司1軍投手チーフコーチら。さらにゴルフ部からは、10月に初優勝をあげた佐藤心結プロを輩出するなど、サッカー部以外の運動部も非常に盛んです。
2.県勢44年ぶり 快挙達成したサッカー部
1996年創部のサッカー部も茨城屈指の実力。2023年夏のインターハイでは、静岡学園や青森山田など全国の強豪を次々と破り、1979年の水戸商以来、茨城県勢44年ぶりとなる日本一。さらに昨年度の全国高校サッカー選手権大会では、茨城大会を4大会ぶりに制し、全国ベスト16の結果を残しました。その明秀日立が次に目指すのが2度目の日本一となる選手権初優勝です。
3.日本代表の母校とライバル対決
11月に行われた、全国高校サッカー選手権茨城大会決勝。相手は、日本代表・上田綺世選手の出身校で、今年夏のインターハイ茨城大会決勝で敗れているライバル鹿島学園でした。 「早い時間に点を取ることを狙っていた」という萬場努監督。前半6分、ゲームキャプテン竹花龍生選手(3年)のコーナーキックから、こぼれ球に柴田健成選手(3年)が反応し狙い通りの先制点を奪うと、後半12分には竹花選手がゴールを奪い2点リードで終盤へ。その後、鹿島学園に再三ゴールに迫られますが、GK重松陽選手(3年)がビッグセーブを連発。明秀日立がライバルとの決勝戦を制し、2大会連続の全国大会出場を決めました。
4.全国屈指のフィジカル
目指すスタイルは「Strong and Technical」という明秀日立。茨城大会決勝でも再三見られたのが、その「Strong」のスタイル通りのフィジカルの強さです。過去には「体重の1.25倍のベンチプレス」という目標設定があったほどで、今は具体的な数値の設定はないといいますが、フィジカルについては全国トップレベルだと萬場監督は自信を持っています。 「明秀日立といえば、という基準になっている。ここからより個が強くなっていかなければいけない。フィジカルは、自由に体を動かす力。体を動かすために必要な筋力は必要で、そこは選手個人がしっかり認識して、明秀日立でサッカーをやるための基準まで持ってきています」