日本代表主将がまさかの落選、オルテガ監督「チームのことを最善に考えた」ハンドボール男子パリ五輪代表17人発表
日本ハンドボール協会は28日、36年ぶりに自力でのパリ五輪出場(7月26日~8月12日)を決めた男子日本代表「彗星ジャパン」のメンバー17人を発表した。東京五輪以降、主将を務めてきた東江雄斗(あがりえゆうと、30、ジークスター東京)が外れた。 【写真を見る】日本代表主将がまさかの落選、オルテガ監督「チームのことを最善に考えた」ハンドボール男子パリ五輪代表17人発表 カルロス・オルテガ監督は今回の選考は「個人的にもプロとしても非常に難しかった」とし、「どの相手でも難しい試合になる。全試合とにかくしっかり戦い、ライバルを驚かせたい」と話した。これまで主将を務めた東江の落選について「チームのことを最善に考えたうえで、リーグ、プレーオフ、合宿の様子をみて選んだ。スポーツというのはこういうこともある。引き続き戦っていってほしい」と説明した。 オルテガ氏は、今年4月に急遽代表監督に就任。6月には兼任先のスペインの名門クラブ・バルセロナを、ヨーロッパチャンピオンズリーグ制覇へと導いている。 パリ五輪の予選ラウンドの相手が全てヨーロッパの強豪国ということもあり、現地のハンドボールを熟知するオルテガ氏にかかる協会の期待は大きい。選手からも「(監督が監修する)練習には満足している」「監督の体現したいハンドボールをするだけ」などの声が上がるなど信頼が厚い。 代表の司令塔役を務める安平光佑(やすひらこうすけ、24、ヴァルダール)は、「監督が(4月に)いきなり変わってびっくりしている」と話したが、「日本人らしいプレーをしてヨーロッパのチームを1つでも倒したい」とパリ五輪へ強い覚悟をみせた。 男子日本代表の五輪出場は2大会連続の6度目。開催枠で出場した2021年の東京五輪では、33年ぶりに勝利をあげるも予選敗退した。パリ五輪では男女とも12チームが出場し、6チームずつの2グループで予選ラウンドを行い、各グループ上位4チームが準々決勝に進出する。彗星ジャパンは初の予選ラウンド突破に挑む。 【出場チームとグループ】 グループA:スペイン、クロアチア、ドイツ、スロベニア、スウェーデン、日本 グループB:デンマーク、ノルウェー、ハンガリー、フランス、エジプト、アルゼンチン