中央社、創立100周年で国際フォーラム ニュースメディアの挑戦と対応に焦点/台湾
(台北中央社)国家通信社、中央通訊社の創立100周年を記念した国際メディアフォーラムが1日、台北市内のホテルで開催された。「現在のニュースメディアの挑戦と対応」をテーマに、国内外のメディア関係者や学者が意見を交わした。 海外からはインドの通信社プレス・トラスト・オブ・インディアやドイツの国営国際放送、ドイチェ・ヴェレ、リトアニア通信社(ELTA)、米AP通信、仏AFP通信などの代表者や、ウクライナのフリージャーナリストなどが出席した。 開幕式であいさつした文化部(文化省)の王時思政務次長は、中央社には2つの重要な役割があると紹介。一つはメディアの発展史の立会人、二つ目はメディアの生存者であり、ラジオからテレビ、インターネットなどの技術の変遷に立ち会ってきた他、人々がメディアに対して期待することが変わる中で生き残ってきたとし、中央社が今後、過去100年の知恵と反省を生かし、粘り強い生命力で挑戦に立ち向かって新たな局面を切り開くことに期待を寄せた。その上で「同時に、最も重要なのは真相を守る者となり、真相に対する人々の堅持を守ることだ」と述べた。 中央社は1924年4月に広州で設立された。元は中国国民党中央宣伝部の下に置かれた報道機関だったが、96年7月1日、立法院(国会)で中央通訊社設置条例が可決されたのに伴い、党から切り離され、独立した財団法人となった。正確で客観的、中立なニュースを報道他社や一般大衆に提供し、海外の報道機関との交流を促進することを任務としている。 (趙静瑜/編集:名切千絵)