「浜千鳥乃詩ゴールド」が1位 焼酎部門、3年連続殿堂入りも 蒸留酒品評会TWSC
国内外で流通する蒸留酒を対象とした品評会「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)2024」(実行委員会主催)焼酎部門の1位を決める審査で、鹿児島県龍郷町の奄美大島酒造が製造する「浜千鳥乃詩 ゴールド」が最高の「ベスト・オブ・ザ・ベスト」賞に輝いた。奄美大島酒造の安原淳一郎杜氏(とうじ)(55)は「アルコール度数26度以上の最高賞受賞は初めて。厳しい審査を経て選ばれ光栄」と喜んだ。 TWSCは2019年に始まった日本初のウイスキーとスピリッツの品評会。20年に新設された焼酎部門には今回、215点の出品があり、黒糖焼酎では「浜千鳥乃詩 ゴールド」のほか、金賞に1銘柄、銀賞に2銘柄、銅賞に4銘柄が入賞した。 ベスト・オブ・ザ・ベスト賞は最高金賞と金賞からノミネートアイテムを選び、銘柄を伏せて鑑定する「ブラインドテイスティング」という審査方法で決定し、6日発表した。 「浜千鳥乃詩 ゴールド」はタンクと樽(たる)で5年以上貯蔵され、オーク樽由来の甘くて香ばしい香りが特徴。同銘柄はこのほか、一次審査で最高得点を獲得した銘柄に贈られる「ベスト・カテゴリー賞」と、「ベスト・コストパフォーマンス賞」を受賞。3年連続で金賞または最高金賞を受賞した銘柄として、3年連続殿堂入りも果たした。 安原杜氏は「奄美大島産の新鮮な黒糖を使用し、手間をかけた製法に間違いはないと確信できた。受賞を糧に、奄美黒糖焼酎業界の飛躍を願いながら製造を続けたい」と語った。