2000万円持ってますか?知っておきたい老後資金を作る裏ワザ3選!
3つの老後資金調達方法のメリット・デメリットを紹介
老後資金を作る裏技!リースバックやリバースモーゲージ、不動産担保ローンなど、自宅不動産を活用した老後資金の調達方法とそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。何かとお金がかかる老後生活を、大きなリスクなく過ごしたい人は要チェックです!
老後資金はどのくらいあれば安心?
これまで老後資金は2000万円あればいいといわれてきましたが、平均寿命が長くなったこともあり、最近ではそれ以上の金額が必要だとされています。 では、老後資金がどのくらいあればゆとりある生活ができるのでしょうか。 ■年金だけではゆとりある暮らしは難しい 「老後は年金で生活するから大丈夫」「生活にかかるお金も減るから年金だけで暮らせるだろう」と思っている人もいるかもしれませんが、近年では年金のみでの生活が難しい人も多いといわれています。 厚生労働省が発表した令和6年度の年金支給額(20歳から60歳まで40年加入して満額を受け取る場合)は、国民年金(老年基礎年金1人分)で6万8000円です。配偶者も国民年金に加入していれば、2人分の13万6000円が世帯収入となります。 厚生年金の場合は、国民年金のみ加入している人よりも受給額は高くなり、夫婦2人の老年基礎年金を含む標準的な金額は23万483円です。 一方、総務省が発表した「家計調査年報2020年」によると、2人以上の世帯のうち世帯主が65歳以上の無職世帯の消費支出は22万4390円となっています。 国民年金のみの場合は約9万円の赤字となるため、その赤字を毎月どうにかして補填する必要があります。厚生年金では約6000円の黒字になりますが、ゆとりある暮らしとは言い難いでしょう。 ■ゆとりある老後を過ごすにはどのくらいあれば安心? 老後資金には食費や光熱費、住居費、医療費などの生活に必要不可欠な費用だけでなく交際費や趣味、娯楽に使う費用、介護費用、子や孫への教育資金の提供なども含まれています。 2022年に生命保険文化センターが行った「生活保障に関する調査」によると、老後のゆとりのための上乗せ額は月額平均で14万8000円となっています。 前述の2人以上の世帯のうち世帯主が65歳以上の無職世帯の消費支出にその額を上乗せすると、月々37万2390円以上あればゆとりある老後を過ごせるといえるでしょう。 65歳から100歳までの間、この生活費用が必要だとすると1300万円ほど必要です。 さらにがんなどで先進医療を受けたり、介護を受けたりなどライフステージにおける大きな出費があることを考えると、老後資金が2000万円あったとしても安心はできません。