シーズン前半の戦いに満足のブラウン。マクラーレンF1にとって選手権は「どちらも優先事項」とダブルタイトルを狙う
マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは、8月下旬にF1シーズンが再開されたら、ドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方がチームの確たる目標になると宣言した。 【写真】2024年F1第14戦ベルギーGP ザク・ブラウン(マクラーレン・レーシングCEO)&オスカー・ピアストリ(マクラーレン) マクラーレンは今シーズン、昨年見せた力強い勢いを維持することができ、レッドブル・レーシングに次いでグリッドで2番目に速いチームに昇格した。今年4月の中国GP以降、10戦連続で表彰台を獲得したマクラーレンは、マイアミGPでランド・ノリスが、ハンガリーGPでオスカー・ピアストリが勝利を収めたことで、これまでに2回の優勝を飾った。 マクラーレンは現在、コンストラクターズランキングでレッドブルにわずか42ポイントのところまで迫っている。ドライバーズ選手権では、ノリスがマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に78ポイント差をつけられているにもかかわらず、ブラウンはどちらのタイトルも等しく重要だと主張している。 ノリスはハンガリーでフェルスタッペンとのギャップを埋める機会を逃したようだった。彼はレース終盤にピアストリに首位を譲るように指示され、この判断は、マクラーレンがコンストラクターズ選手権を優先しているのではないかという憶測を呼び起こした。しかし、ブラウンはその主張を否定した。 「どちらも優先事項だ。なぜなら、最終的にコンストラクターズを制するためには、ふたりのドライバーができるだけ高い順位にいる必要があるからだ。両方のドライバーがトップ3に入るのを見たい」とブラウンは説明した。 「今は2位と4位だ。ドライバーズ選手権に近づけば近づくほど、コンストラクターズ選手権に近づくことができる。すべてのポイントが重要になるので、両方を目指していく」 マクラーレンがふたたび優勝を争うなか、タイトルへの挑戦の見通しが興味を引くものになっているのは明らかだ。 「我々にとって次の大きなチャンスは、チャンピオンシップを目指すことだと思う。それは確かに素晴らしい感触だ。ドライバー、チーム、そして全員が素晴らしい仕事をし、10戦連続で表彰台を獲得した。大変素晴らしいことだ」 「ドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権を争うということは、サマーブレイクに入るにあたってかなりいい立場にいることになる。だから、やるべきことはたくさんあるし、簡単にはいかないだろう」 「今年の後半はエキサイティングになるだろうが、ここマクラーレンで成し遂げられてきたことすべてに、私はとても満足している」 チームの印象的なパフォーマンスにもかかわらず、ブラウンはフェラーリとメルセデスを注意深く見守っている。両チームとも、2024年のF1シーズン後半に侮ることはできないだろう。 「9チームすべてを倒したい。フェラーリは我々からそれほど離れていないので、彼らを除外することはできないと考えている。メルセデスはペースが出ており、この4レースのうち直近の3レースで優勝した。幸い、約100ポイントのギャップがある。彼らが今進んでいる道を歩み続けるのなら、我々にはそれらのポイントがすべて必要になるかもしれない」 「今年の後半には、彼らが非常に強くなると予想している。だから、多少クッションを置いておくことができてよかった」 [オートスポーツweb 2024年08月11日]