"クマの皮の販売"や"学生の車の相乗り支援"など…地域貢献につながる若い人のアイデアを県が応援
ABS秋田放送
県の支援を受けながら、地域貢献のためのユニークな取り組みを行う学生や若い起業家が28日、県庁を訪れ、事業内容や今後の計画を佐竹知事に紹介しました。大学生の交通手段の悩みを解消するサービスの提供や、県内で去年出没が相次いだクマを使った商品の販売など、課題の解決につなげようという取り組みもあります。 県庁を訪れたのは、20代から30代までの5人です。 北秋田市に住む、こちらの男性が取り組むのは。 山田健太郎さん 「秋田県のいろんなところを見てると、マタギの人たちってクマの皮でも捨てずに使ってるんですけど、割と県内でクマの皮が捨てられてるって聞いてて。それで本当なのかなって実際に動いてみたら本当に、見事にかなり捨てられてるっていうのがわかり…」 不要になったクマの皮を商品化して販売を手掛ける事業で、授かった命を無駄にしないという、マタギの精神を込めたといいます。 5人は、人口減少や少子高齢化を背景とした課題の解決や、地域の活性化などを目的とした事業に取り組んでいます。 県は、若い世代によるこうした事業を支援しようと、最大で400万円の補助金を支給する制度を設けていて、その対象となった5人が、それぞれが取り組む事業を佐竹知事に紹介しました。 大矢玲菜さん 「自分自身が名古屋から秋田に来て一番問題だったのが交通で、1年生の5月くらいに秋田駅から大学に戻る際に最寄り駅に取り残されてしまって、1時間徒歩で大学に戻るか、クマの出そうな山道を登るか、ヒッチハイク。人生初のヒッチハイクをするかというような状況に陥って…」 国際教養大学2年の大矢玲菜さんは、学生の車の相乗りを支援するサービスを始めようとしています。 運用する上での法律面の課題や、安全性の確保について、行政や民間企業とも相談しながら、準備を進めています。 大矢玲菜さん 「就職活動、学生の遊び、多様なニーズがあると思っていて。アプリ内では自分たちが友達や先輩以外の方々と乗り合う可能性かなり高くなっているので、コミュニティを広げながら。今は国際教養大学で実装するので、国際教養大学全体が秋田県にもっと足をのばしていってほしいなと思って、そんなアプリにしていきたいと思っています」 県は来年度も、若い世代が手がけるこうした事業に補助金を支給する制度を継続したい考えです。