1年間の「キャリア採用者」は約500名!新たな風を吹かせ、変革を進めるMUFGの組織風土に迫る 【ダイバーシティ経営とキャリア採用】
企業変革、カルチャー改革の真っ只中にある三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)では、2022年度の新卒採用者数611名に対しキャリア採用者数が476名と、多様なバックグラウンドや専門的なスキルを持つ社員の積極的な採用を進めています。 【データ】共働き世帯と専業主婦世帯、割合は? 女性が働きづらさを感じている原因は? 今回は、キャリア採用でMUFGグループに入社した3名の方に集まっていただき、転職を決意したきっかけやMUFGを転職先に選んだ理由、そこで描くキャリアデザインなど、キャリアの創り方について伺いました。 〈ダイバーシティ経営とキャリア採用〉♯1 【お話しいただいたのは】 ●三菱UFJ銀行 サステナブルビジネス部 業務推進グループ 鍬塚翔子さん ▼三菱UFJ信託銀行 運用商品開発部 債券・ヘッジファンド運用課 諸葛英二さん ■三菱UFJモルガン・スタンレー証券 人事部 企画課 三逵麻美さん ◆ファシリテーター 三菱UFJフィナンシャル・グループ 経営企画部 部長 チーフ・コーポレートブランディング・オフィサー 飾森亜樹子さん
キャリアチェンジを考え、MUFGを選んだ理由
◆飾森さん◆ MUFGは今、多様な価値観や自由な発想が生まれる組織風土により、さらに価値を創造できる会社に変革していくために、たくさんのキャリア人材を採用しています。2022年度の採用実績(※)は新卒採用が611人に対して、キャリア採用が476名。この数字を聞くと多くの人に驚かれます。今回は、キャリア採用の皆さんに集まっていただき、それぞれ異なるバックグラウンドを持つ皆さんがどのようなチャレンジをして、どういうビジョンを持って入社されたのかを伺いたいと思っています。 ※2022年度の銀行・信託・証券3社合計の採用実績。 ●鍬塚さん● 私は現在、三菱UFJ銀行のサステナブルビジネス部で、お客さまのサステナビリティ経営やグリーントランスフォーメションへの取り組みの開示を支援するコンサルティング業務を担当しています。前職では、電力や水といったインフラの事業開発や投資を行う部署でファイナンス業務を主に担っていました。その関係で、資金調達をするスポンサー側から、プロジェクトファイナンスをアレンジするレンダー側であるMUFGに転職しました。 ◆飾森さん◆ 調達する側からアレンジする側へ、全く反対側への大きなチャレンジですね。企業のサステナビリティ経営に貢献するというのは、今のMUFGにとって、ど真ん中の仕事ですが、銀行が他の企業の環境社会課題に一緒に取り組んでいるということは、外から見るとちょっと分かりにくいかもしれませんよね。 ●鍬塚さん● そうですね。銀行でコンサルティング業務をするということ自体が新しい取り組みだと思います。MUFGが多くの企業の環境問題や社会課題解決に取り組んでいることをもっと広く知ってもらえたらという思いで仕事に取り組んでいます。 ▼諸葛さん▼ 前職は生命保険会社に勤務していて、主にお客さまからお預かりした保険料の資産運用に幅広く携わっていました。入社当初は、株式や債券、オルタナティブ資産の資産配分を担当し、その後は、ヘッジファンドやプライベートエクイティファンドへの投資や、外国為替などを担当しました。 現在は、三菱UFJ信託銀行の運用商品開発部に所属し、主に国内の企業年金基金を中心とした機関投資家のお客さまの運用資金を受託させて頂き、海外のヘッジファンドに投資するビジネスを担当しています。優秀なヘッジファンドを見つけるリサーチ業務、見つけてきたヘッジファンドのお客さま向け提案、その運用報告などを行っています。これまで培ってきたマーケットの知識や、実際のヘッジファンドの投資の経験など、そういった部分がそのまま活かせると思い、転職しました。 ■三逵さん■ 私は現在、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の人事部企画課に所属していて、社員の意識調査や福利厚生、年金に関わる業務に携わっています。前職は、メーカーに勤務し、営業職と人事の分野を経験してきました。営業経験は今思い出してもとても貴重な経験で、たくさんの中小企業の経営者のお客さまとお話しする機会に恵まれて、そこで様々な知識を得ることができて、育ててもらったなと思っています。 ◆飾森さん◆ そんな充実したキャリアを重ねる中で、あえて全く異なる業界に転職した理由を教えてください。 ■三逵さん■ 営業から人事に異動になり、経営やマネジメントについてより学びたいと思い、ビジネススクールに通いました。ビジネススクールでは、会社や業界の枠を越えた友人がたくさんできたのですが、その中に金融業界の方もいて話を聞きました。もともと、社会の根底を支えている金融という業界に、私自身ずっと興味があったことや友人の話もあり、「いつかは金融業界にチャレンジしてみたいな」と思っていました。それがチャレンジのきっかけとなり、現在に至ります。 ◆飾森さん◆ 皆さんそれぞれ自分の軸を持って、プロフェッショナルとして入ってこられたわけですね。私もキャリア採用入社です。長年電機メーカーでコーポレートコミュニケーションの仕事に携わってきて、金融という全く異なる業界に飛び込んできましたが、MUFGでもこれまで培った専門性を活かして働くことができています。
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