【台風10号】スローペースで県内接近前から大雨…各地で進む備えは?防災専門家のアドバイスも(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
静岡県内は今後も大雨が予想されていて警戒が必要です。雨に対する備えをみなさんどのように進めているでしょうか。専門家にも伺いました。 台風10号の接近に備え、それぞれの家庭でも準備が進んでいるようです。 (島田 悠以 記者) 「こちらのホームセンターでは、台風10号接近の影響で窓ガラスを守る防止テープなどの台風対策グッズがよく売れているといいます」 県内それぞれの店舗で、養生テープやロープ、シートは2023年の同じ時期に比べ、売り上げが2倍に。このほか、土のう袋や長靴も売れているといいます。 (客) 「窓ガラスとかが飛び散らないようなテープをちょっと見ようかなと思って、あと水がこの前ちょっとあれだったのでタンクを買ったりした」 (客) 「連日、台風のニュースを見て、あと九州の被害が結構大きそうだったので、もし、このまま暴風雨がかなり強く来ると怖いなと思って、窓ガラスの対策あまりしていなかったので、子どももいるとやっぱり不安も大きいので、それで見に来ました」 8月は、「南海トラフ臨時情報」が発表されていたこともあり、防災用品の需要が高まっているということです。 長年、防災に携わってきた専門家も、今回の台風には最重要の警戒が必要だと話します。 (静岡大学防災総合センター 岩田孝 仁 特任教授) 「もう、かなり山間部含めて雨が降ってしまっていて、各地域に降った雨が地面の中にしみ込んでいますので、いわゆる土壌雨量指数といって、土の中にどれだけ雨が貯められるかというのが、限界に近い状態に各地域なっている。だから本当にいつ何時、たとえば斜面でいえば不安定な土砂が崩れてもおかしくない状態になっていますので、最重要の警戒をしておいた方がいい」 土砂災害に加え、今後さらに雨量が増えることから河川の氾濫にも警戒を呼びかけます。 (静岡大学防災総合センター 岩田孝 仁 特任教授) 「川の水位というのは、現場に行かなくても河川ライブカメラであるとか、静岡県のサイポスレーダーというサイトで、水位が今どれくらい高くなっているかなど、情報が見られる今の付近の川の状況を確認していただきたい。こうしたもので確認できるので、決して危ない川には近づないでほしい」 改めて自分の住んでいる場所のリスクを確認し、必要があれば雨風が強まる前に避難をするよう呼びかけます。 (静岡大学防災総合センター 岩田孝 仁 特任教授) 「あらかじめハザードマップで水位が高くなる場所、土砂崩れの危険があると指摘されている所に住んでいる人は、できれば早めに避難をしてほしい、特に高齢者や小さい子どものいる家は早めに安全を確保してほしい」