大谷翔平、メジャー史上初の「50-50」なるか……ドジャース「一塁コーチ」が快挙達成のキーマンと囁かれる理由
シーズン終盤の大谷の調子は?
一方で、大谷の本塁打が出るペースが失速するのではないかという懸念もある。優勝を争っているため、対戦チームの警戒が強くなっていくのはもちろんだが、8月の大谷の打撃成績は“ある分野”でリーグワーストまで落ち込んでいた。 「インプレー打率(BABIP/Batting Average on Balls in Play)が1割台なんです。8月半ばは1割1分まで落ち込み、8月の月間打率では2割8分、得点圏打率は1割を切って5分9厘です」(前出・同/月間打率は23日時点) インプレー打率とは、本塁打を除くインプレーの打球がどれだけ安打になったかを示す割合で、レギュラー選手なら、シーズンを通して2割9分台から3割の間に落ち着く。打撃成績の好不調を見極めるバロメーターでもあり、1ヶ月で12本塁打を量産した6月の大谷のBABIPは3割8分5厘と高かった。8月以降の大谷は本塁打で打率と打点を挙げているようなもので、トータルでの打率2割9分1厘、打点88(ナ・リーグ2位)、タイトル争いのトップを行く本塁打成績は文句のつけようもないが、インプレー打率は8月に50打席以上に立った選手のなかでもワーストだ。こうした理由から米メディアは「終盤戦での打撃不振があるかもしれない」と見ているようだ。 「トータルでの出塁率は3割7分8厘ですが、8月だけだと2割5分8厘まで落ち込みます。2割5分以上がキープされているのは四球を選んでいるから」(前出・同) NPBでは「足にスランプはない」なんてことも言われている。50-50達成のカギは日本式の盗塁研究をするマッカローコーチが握っている。
デイリー新潮編集部
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