<解説>明日スタートの“月9”「海のはじまり」 主演・目黒蓮、“俳優業”の軌跡 「silent」以降の活躍を振り返る
7月1日にスタートする“月9”ドラマ「海のはじまり」(フジテレビ系、月曜午後9時、初回30分拡大)。主演を務めるのは、人気グループ「Snow Man」の目黒蓮さんで、元恋人の死をきっかけに、突然血のつながった6歳の娘がいることを知らされた主人公・月岡夏を演じる。目黒さんは同作で“月9”初主演を果たし、自身のキャリアの中で初めての父親役にも挑戦。グループのメンバーとしてはもちろん、俳優としても躍進を続ける目黒さんのこれまでの活躍を振り返ってみよう。 【写真】目黒蓮が“娘”と浜辺に 「海のはじまり」キービジュアル
◇「silent」で知名度アップ 演技力の高さを見せつける
目黒さんの名を広く知らしめたのは、国民的ドラマとなった2022年10月期の「silent」の影響が大きいだろう。目黒さんが演じた佐倉想は、高校を卒業した18歳の時に「若年発症型両側性感音難聴」を発症。恋人の青羽紬(川口春奈さん)や親友の戸川湊斗(鈴鹿央士さん)ら、高校の同級生には心配をかけたくないと、何も言わずに交友関係を断った。
高校卒業から8年がたったある日、想は街中で偶然、元恋人の紬と再会。第1話では、2人の再会シーンが展開し、紬は言葉、想は手話という互いに伝わらない方法で思いをぶつけ合う様子が印象的に描かれた。
目黒さんは同場面で、好きだからこそ紬に別れを告げた過去のつらさや、もう2人で話すことはできない現実を目の当たりにした苦しさなど、さまざまな思いがあふれてくる想の心情を見事に体現。2分40秒にもわたる手話でのやり取りを披露し、声のトーンや抑揚がなくとも、表情や手ぶりの強弱などで、想が抱く複雑な感情を表してみせた。
ドラマでは、その後も想が紬や湊斗たちと向き合う中で葛藤する姿が描かれたが、想の指の震えなど、目黒さんの細やかで繊細な演技に注目が集まり、視聴者からは「Snow Manの目黒くんがこんなに演技がうまいとは知らなかった」と驚く声も上がった。
◇朝ドラ出演、映画単独初主演… 俳優として躍進続ける