日本ハム・郡司裕也選手HR“カメラ破壊”で注目 打球による物損や観客のケガ「選手は責任負わない」!?
過度な安全対策は臨場感を損なうが…
球団・球場側に求められる安全設備や対策について、小川弁護士は以下のように話す。 「もっとも、プロ野球は非日常を楽しむスポーツイベントの性質を有しています。 ですので、あまりにも広範囲にネットを張り巡らせてしまうと、プロ野球が持つ臨場感、視認性が悪化し、最悪の場合は観客が減り、プロ野球の人気も低迷するおそれがあります。 そこで、安全設備や対策については、『社会通念上プロ野球の球場が通常有すべき安全性を有しているといえるか』を個別具体的に判断することになります。損害賠償責任を負うかも、このような基準によって判断されます」(小川弁護士) 日本ハムは現在パ・リーグ3位で、首位ソフトバンクを猛追している(6月26日時点)。熾烈(しれつ)なAクラス争い・優勝争いを戦うチームを応援するため、球場に足を運ぶ人も多いだろう。 「選手に故意はなくても、球場で応援する以上、観客席にボールが飛んでくる可能性はゼロではありません。観客側が主体的にできる対策として、観戦に行く際はファウルボールの危険性を十分に認識し、近くで警笛が聞こえたら打球が飛んでこないかどうかを十分に確認して、安全を確保するようにしてください」(同前)
弁護士JP編集部