日本発売が決まったOPPO「Find X8」と、海外で展開される上位モデル「Find X8 Pro」の違いは?
11月29日、OPPOは日本市場で久しぶりとなるハイエンドモデル「Find X8」を投入すると発表しました。Hasselblad(ハッセルブラッド)とコラボしたカメラは、5000万画素センサーを3つも搭載するという、ぜいたくな仕上げです。ここ最近、日本で展開していたミドルレンジモデル「Reno A」シリーズとは大きく異なる製品です。 【画像で見る】Find X8 Pro(左)とFind X8(右)の差 一方、海外ではこのFind X8の上位モデルとして「Find X8 Pro」も発売されています。Find X8の基本機能はそのままに、さらに性能を高めたものです。 Find X8とFind X8 Proを比べると、まず本体の大きさが異なります。Find X8のサイズは約157.4(幅)×74.3(奥行き)×7.9(高さ)mm、Find X8 Proは約162.3(幅)×76.7(奥行き)×8.2(高さ)mmです。 重量もFind X8が約193gと、200gを切る軽量化を実現しているのに対し、Find X8 Proは約215gと、22g重くなっています。この大きさと重量の差は、実際に両者を持ってみると実感でき、Find X8は片手でも使いまわせるカメラフォン、Find X8 Proはじっくり撮影を楽しむプロカメラモデル、といった感覚を受けます。 Find X8 Proのディスプレイは6.78型(2780×1256ピクセル)で、4500ニトと高い輝度を誇ります。Find X8はディスプレイサイズが6.59型ですが、解像度はほぼ同等、輝度も同じとなっており、どちらもフラグシップクラスのディスプレイ性能を持った製品であることが分かります。 背面はFind X8と同じ大型の円形カメラバンプデザインとなっています。Hasselbladの「H」ロゴがいいアクセントになっています。このロゴを見るだけでいい絵が撮れそうですが、実際にFind Xシリーズのカメラ性能は、ここ数年海外で高い評価を受けています。 本体左側には姉妹ブランドであるOnePlusのハイエンドモデルが搭載しているスライダーボタンを搭載しています。このボタンでサイレントモードの切り替えなどが行えます。8.2mmの薄いボディーに5910mAhのバッテリーを内蔵しており、有線では80W、ワイヤレスでは50Wの急速充電に対応します。 本体右側にはボリューム、電源ボタンに加え、カメラ操作用のクイックボタンも搭載しています。これはFind X8には無い機能です。ダブルタップでカメラを起動、タップでシャッター、長押しで連続撮影、左右のスライドで望遠倍率の調整が可能です。 カメラに関しては申し分の無い性能を誇ります。Find X8のカメラと比べると、広角カメラは1/1.4型センサーを搭載しています。超広角はFind X8と同じものです。3倍のペリスコープ型望遠もFind X8と同等です。つまりFind X8 Proはさらに6倍のペリスコープ望遠カメラも搭載している、ダブルペリスコープというぜいたくな組み合わせなのです。 そしてこれら4つのカメラは全て5000万画素センサーです。どの倍率で撮っても美しい写真や動画が撮れることは約束されているようなものです。 それでは本体側面のクイックボタンを使ってみましょう。カメラを操作する場合、本体を横向きにする必要があります。本体を縦向きにした場合はシャッターやズーミング操作ができません。 ボタンはクリック感はあまり無く、シャッターを切るときは両手で構えて人差し指でタッチを強くする、といった感じで押します。物理ボタンがあるのは被写体に向かってじっくりカメラを構えているときは使いやすそうです。 またズーム操作はクイックボタンのサイズが左右に長いため操作しやすく、超広角側から望遠側まで細かく倍率を動かすだけではなく、一気に高倍率に持っていくこともできるようでした。 倍率が変わっても全て5000万画素のカメラで撮影できるため「倍率を上げたら画質が落ちるかも」と考える必要も無いのです。なおデジタル望遠は最大で120倍まで。50倍くらいでも十分画質は良く、高倍率での撮影も楽しめます。Find X8の上位モデルとして、クイックボタンを搭載したのはOPPOとしてうまい差別化でしょう。 できれば日本にこちらのモデルの投入も欲しかったところですが、Find X8の販売が好調なら2025年以降は期待できるかもしれません。
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