実験で明らかになった3日坊主になる原因とは?「1つのことに集中する」ことが成功への最速の道
◆成功への最速の道とは 意志の力は別の意志によって消耗していくため、習慣化を行う初期段階では、なるべく意志の力を多く使うような状態にしないことが肝心です。 そして、さらに大事なことは、「まずは1つのことに集中する」こと。つまり、一度にあれもこれも習慣化しようとしないこと。 あれもこれも複数同時に習慣化しようとすると、それだけ意志の力の消耗も激しくなります。 ビジネスパーソンであれば、仕事ですでにかなりの意志の力を使っているので、複数の習慣をつくっていけるほど、その日の余力は残っていないものです。 お話ししているように、まずは、1つのスイッチになる習慣を徹底的に定着させることが、成功への最速の道への扉なのです。
◆習慣化を成功させる方法 習慣化しようとする項目の絞り込みを行い、それでも複数ある場合は、その優先順位を決めます。 そして、最初に取り組む習慣を決め、それに取り掛かります。 1つ目の習慣を3週間から3カ月続けたあたりで、どれだけ定着したかを確認します。 それが自分の日常でほぼオートマチックに行われるようになったと思ったら、もうそれは習慣化されたと見ていいでしょう。 この時点では、その習慣行動を続けることに、意志の力をほとんど使わない状態なので、意志の力の消耗もほとんどありません。 この状態になったら、次の習慣を始めることができます。 そして、2つ目もオートマチックになったら、ちょっと休憩を挟みながら、3つ目に取り掛かるといった具合で進めていくのがおすすめです。 2つ目の習慣を始める頃には、波及効果が起こっていて、好ましくない習慣がなくなっていることでしょう。 そして、2つ目の習慣化の達成が、1つ目の時より遥かに容易にできることを実感するはずです。 習慣化を1つずつ確実に成功していくことは、小さな成功体験を積み重ねるという意味でもとても重要です。 1つ1つの習慣をつくり上げていくと同時に、小さな成功体験によって、自己効力感や自己肯定感を上げていくという優れた戦略でもあります。 ※本稿は、『改訂新版 自分を変える習慣力 コーチングのプロが教える、潜在意識を味方につける方法』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
三浦将