大塚 愛、初の個展で楽曲テーマの油絵作品など80点展示 「新しい門出になったらいいな」
大塚 愛が、自身初となる個展『AI OTSUKA 20th ANNIVERSARY ART EXHIBITION AIO ART supporting radio J-WAVE』を開催。7月18日~7月29日、東京・スパイラルガーデンにて行われる。 【画像】個展会場でピアノを弾く大塚 愛 開催前日に行われたメディア向けの取材会は、大塚によるピアノ演奏でスタート。本個展開催を決めたのは昨年の春頃で、打ち合わせや制作など、長い時間をかけて準備を進めていったのだという。無事にこの日を迎えられた心境を問われた大塚は、「もう胸がいっぱいで……」「今日を迎えられて、たくさんの人に協力していただいて、感謝でいっぱいです」と喜びを露わにした。 イラストレーターや絵本作家としても活動し、2021年、2022年には音楽×アートの企画展『e to oto to...~ART×MUSIC~』に作品を出展するなど、音楽以外にもマルチな才能を発揮している彼女。今回の展示作品は、「さくらんぼ」「金魚花火」「プラネタリウム」など、自身が今までにリリースしてきた楽曲をテーマに描き下ろしたものとなっている。その理由は、自身が昨年9月にデビュー20周年を迎えたこと。「その20年を大事にしながらも、これからの20年に繋げていく新しい門出になったらいいなと思って」と、作品に込めた想いを語った。 制作過程について問われると、「最初、真っ白なキャンバスに描き始めていくところは楽しいんですけれど、そこからは自分の実力との闘いというか……」と、自分が追い求めているものになかなか辿り着けず苦労したことを明かした。「ほとんど苦しいですね、作業は」と笑いながらも、完成形が見えた時には楽しくなるのだという。 今回の展示作品は油絵だけでなく、書道、フラワーアレンジメント、版画、ペンシルアートと合計80点にも及ぶ。なかには、半年ほどの長い時間をかけて制作した絵もあるとのこと。壁に飾られているものもあれば、上から吊り下げられて展示された作品もあり、「空間全体で楽しんでいただけるようになっている」と見どころを語った。 本個展では、全曲ピアノインストゥルメンタルのCD『graine』が付属されたパンフレット『AIO ART』も販売される。実は、ピアノインストゥルメンタルの作品については、12年前頃から構想があったのだという。今回ようやくアルバムとして形にできたことを受け、大塚は「自分の好きな音楽の世界をしっかり表現できたなと思うので、すごく嬉しいです」とコメント。 そして、あらためてデビューからの20年間を振り返りながら、「積み重ねれば積み重ねるほど、周りの協力やファンの皆様の応援がすごく大事でかけがえのないものだなと実感している」「去年よりも今年の方が感謝の気持ちが多いし、これからもたぶん増えていくんだなと思います」と想いを語った大塚。アートに関しても、「自分の個性を今一度探りながら、しっかりとしたビジョンで突き詰めていけたらと思います」と今後も活動を続けていく意欲を示した。 最後に、会場の空間すべてを使って20年を表現した今回の個展について、「楽しんでいただける時間になったら幸いです。ぜひ遊びに来てください!」と笑顔で呼びかけた。大塚の20年間の歩みが詰まった今回の個展。作品を通して、彼女が生み出してきた名曲たちの新たな一面も見られる機会となるはずだ。
かなざわまゆ