逆転優勝へのリスタート!4位と5位の激突、カシマ夏の陣!鹿島アントラーズユース×柏レイソルU-18マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第12節】
鹿島ユースでは“飛び級”でU-18日本代表に選出され、SBSカップのピッチに立った2年生センターバックの大川佑梧をキーマンに推す。スタメン起用された2試合は、ともに川崎フロンターレU-18のキャプテンを務める土屋櫂大とコンビを組み、最終ラインで奮闘。「特にフィジカルの差を感じられましたし、スタッフの方からもいろいろポジショニングのことを教えてもらったりして、楽しかったというか、いろいろなサッカーの見方があることもわかりました」と口にした通り、大会を通じて小さくない刺激を得たようだ。
ここまでのリーグ戦でも、退場処分で出場停止となった1試合を除き、10試合にスタメンで登場して、シーズンを通じてハイパフォーマンスを継続。本人も「1年生の頃に比べれば自分が引っ張っていかないと、という気持ちが大きいですね。自分が崩れたらチームも崩れると思っていて、チームが悪い状況でも声を掛け続けることも含めて、もっとやらないといけないなと思いますし、チームとしてはプレミアで優勝するという目標があるので、そこに自分の力を還元できるようにやっていきたいです」と主力の自覚も高まっている様子。『鹿島の壁』として存在感を高めている大川には、この試合でも是非注目してほしい。
柏U-18の9番を背負うストライカー、ワッド・モハメッド・サディキもSBSカップに臨んだU-18日本代表の中で、好プレーを披露した選手の1人だ。実に2年半ぶりとなる代表招集だったが、全3試合でスタメンに指名されると、最前線で身体を張って基点を創出。ゴールこそなかったものの、「もう1回代表に入ろうという気持ちでやってきました」という想いを、ピッチでしっかりと表現してみせた。
今シーズンのプレミアでは現在5得点を挙げており、得点ランキングでも上位をキープ。夏のクラブユース選手権では惜しくもグループステージ敗退を突き付けられた一方で、ワッドはベガルタ仙台ユース戦でハットトリックを記録し、3試合で4ゴールをマーク。その得点感覚は去年以上に研ぎ澄まされている。もともと秘めているポテンシャルは特大。久々に味わった代表活動も糧にしながら、さらなるゴール量産に期待が懸かる。
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