川中島の合戦、山梨で再現 信玄を小堺一機さん、謙信は関根勤さん
武田信玄と上杉謙信が戦った川中島の戦いを再現する山梨県笛吹市の秋祭り「川中島合戦戦国絵巻」が4日、同市の笛吹川河川敷で開かれた。信玄役を俳優の小堺一機さん(68)、謙信役をタレントの関根勤さん(71)が務めた。2人は同じ芸能事務所に所属し、一緒に活動する際は「コサキン」のコンビ名で親しまれている。 【写真で見る】謙信は関根勤さん、信玄は小堺一機さん 合戦の様子 川中島の戦いは長野県が舞台だが、「戦国絵巻」は合併前の旧石和町で、町内にある川中島地区にちなんで地域の祭りとして始まった。45回目の開催で、合併による市制施行20周年を記念し小堺さんと関根さんに出演を依頼。一般参加を含む約600人が両軍に分かれた。 5度にわたった戦いのうち、一番激しかったとされる第4回合戦を史実に基づいて再現。両軍が市内を練り歩きながら、河川敷の合戦場に入った。出陣に向けた必勝祈願の儀式を行い、大玉転がしや玉入れで勝敗を競った。その後、それぞれ陣形を展開しながら両軍が入り乱れた。 信玄役の小堺さんと謙信役の関根さんは、軽妙な掛け合いで会場の笑いを誘った。小堺さんがかつて司会を務めた番組でおなじみのサイコロを転がし、上杉軍に攻め込む陣形を決める場面もあった。 関根さんは5年前、2人で謙信ゆかりの神社を訪れた際に転んだエピソードを披露し、「謙信役ができてうれしかった」と喜んだ。小堺さんが「頭を打った時に謙信さんが入ったんでしょうね」と合いの手を入れていた。【野田樹】