「レッドブル・エアレース」の見どころは? 3選手が大阪で会見
大阪・堂島で会見
「レッドブル・エアレース」の見どころは? 3選手が大阪で会見
究極の三次元モータースポーツ「Red Bull Air Race World Championship(レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ)2016年」のシーズン第3戦「レッドブル・エアレース千葉2016」がこの4、5日の両日、千葉市の幕張海浜公園で行われる。これに先立ち、このほど「堂島リバーフォーラム 」(大阪市福島区)で記者会見が行われた。昨年は約12万人が熱狂した世界最速のモータースポーツ・シリーズだけに、登壇したパイロットらはそのおもしろさや意気込みを語った。 レッドブル・エアレース、フライトの様子
大阪から第3戦をアピール
この日、記者会見に登場したのは、ブライトリング・レーシングチームのナイジェル・ラム氏(59=イギリス)とフランソワ・ルボット氏(46=フランス)、そして室屋義秀氏(43)。3人がそろうのは極めて珍しく、大阪から第3戦をアピールした。 まずレッドブル・エアレースとは何か。ちょっと説明しておこう。これは世界最高の飛行技術を持つレースパイロットたちが、最高時速370キロ、最大重力加速度10Gのなか、操縦技術や知力、体力、精神力の限りを尽くして3次元でタイムを競うもので、FAI(国際航空連盟)が公認する世界最速のモータースポーツ・シリーズだ。 2003年に第1回大会が開催され、2005年から世界選手権としてスタート。2010年まで毎年開催。2011年から休止となり、3年のブランクがあったものの、安全面やルールをさらに向上させて2014年に再開。2014年と2015年それぞれ7か国、8か所でレースを開催している。 昨年5月には2日間、千葉県幕張の海岸を中心に開催されて、延べ12万人の入場者があった。
昨年のレースの感想は?
登壇者の1人、 室屋選手は2009年にこの大会にアジア人で初めて参加したパイロットで、今年も注目を集めている。また、ブライトリング・レーシングチームからは、2014年シーズンのチャンピオンであるラム選手、フランス空軍の元エースパイロットで2013年の世界曲技飛行選手権の覇者、ルボット選手の2名が参加する(2016シーズンは14人のパイロットが参加する)。 昨年の千葉戦について、感想を聞かれると、ラム選手は通訳を通して「日本で初めてのレース、グレートレースであった。非常に熱心な観客の皆様の情熱を感じた」、ルボット選手は「非常に困難なレースだった。エンジンの問題が予選の時に起こった。今年は私のスキルをつぎ込んで全力で向かっている」と答えた。 さらに室屋選手は「日本で初開催で、盛り上がったレースだった。レースができたので満足だった。今年は昨年よりずっといい体勢で臨める。昨年は12万人もの入場者があり、びっくりしました」と話していた。 また、常に10Gのトレーニングもかかせないという。ラム選手は「呼吸法のテクニックがある」と説明し、ルボット選手は「煙草を吸わない、アルコールを控える。たくさん寿司を食べる(笑)。昨日、大阪の寿司のレストランに連れていってもらった。おいしかった」と笑顔を見せ、室屋選手も「呼吸法のトレーニングです。Gもかけようによっては失神します」とコメントした。