乳がんサバイバー、腕立て伏せはじめました。その理由と効果は?【50代。乳がんサバイバーになりました】
筋トレも有酸素運動もバランスよく継続的に
意外に思われるかもしれませんが、ランナーは上半身が弱い人が割と多いです。男性はそこまででもありませんが、女性は体質的に、男性に比べて筋肉が少ないケースが多いということも原因のようです。確かに、大人になってジムにでも通わないと、腕とか背中とかを具体的に鍛える機会はあまりないですもんね。 こんな風に、上半身(大胸筋とか)の筋力が弱いと、ランニングする時に上体がブレるというか揺れやすく、骨盤あたりに負担がかかると言われています。ただ、私は走るときの姿勢はむしろ良すぎるくらいなのでそこまで気にしていなかったのですが、やはりそれだけでは足りなかったようです。 特に今年のように猛暑で走行距離が減りまくっていると、全体の筋肉量も落ちるので、影響が顕著に表れたということなのでしょう。 確かに、思い返すと、風邪をひいたりしてしばらく走れないと腰が痛いな、ということは今までもありましたし。 というわけで、冒頭の腕立て伏せなのです。 ここ数年走ることが習慣になり、自分では十分すぎるくらい運動しているつもりでしたが、何となく運動しているだけでは足りないこともあるのだな、とあらためて思いました。し過ぎもダメだけど、バランスも大切なのだな、と。そして、継続することも大事なのだなとも。 乳がん手術後に継続している「ホルモン療法」による更年期障害に似た症状 には、有酸素運動がいいと言われていたので、ついそちらを優先していました。でも、筋肉を鍛えることも基礎代謝を上げるだけでなく血行をよくするので、自律神経によい効果が期待できるそうです。 腕立て伏せが何回かでもできるようになったら、更年期障害に似たホルモン剤由来の私の不調も、もっと改善するのかもしれません。 まさに、「筋肉は裏切らない?」 無理のない範囲で続けてみようと思っています。
文/hijiri 都内在住の50代会社員。2019年5月に乳がんと診断される。仕事を続けながら同年10月までに3回にわたる手術を経て、2020年1月に放射線治療が終了。現在は、10年間にわたるホルモン療法薬の服薬を継続、年に一度の検診で経過観察中。放射線治療中も継続したランニングの趣味が高じて、ランニングアドバイザー、スポーツ医学検定2級、ナヴィゲーションスキル ゴールドレベル等の資格を持つ。「琉球茶道ぶくぶく茶」東京分室主催。2019年よりOurAgeにて連載「50代。乳がんサバイバーになりました。」を執筆中