山形市で年明け恒例の「初市」 縁起物を買い求める客でにぎわう 人出は15万人
山形放送
山形市の中心部で年明け恒例の「初市」が10日開かれ、縁起物を買い求める客でにぎわいました。 山形市の初市は、江戸時代初期から続く伝統行事です。十日町から七日町までのおよそ1キロメートルの目抜き通りに、およそ150の露店が軒を連ね、商売繁盛や豊作、長寿を願う初あめのほか、団子木、カブといった縁起物などを販売しています。 小坂憲央アナウンサー「山形市の七日町通りです。初市が始まった午前10時は青空が広がっていたんですがどんどん雪が強くなってきました。それでも多くのみなさんが縁起物を買い求めています」 客「縁起がいいのでカブを買った。友だちの分もすごく大きいことしも元気に頑張っていきたい」 会場には前の日からの雪も残る中、行列ができていた露店もありました。こちらの人たちのお目当ては、置物です。 客「何時から並んでいる?」「8時くらい。無くなると思って」 客「どんな所が魅力?」「やっぱり斬新なデザイン。虜になりました」 毎年人気を集めている、白鷹町の伝統工芸「深山焼」の干支の置物で、ことしの干支「巳」にちなんだ2種類のヘビの置物が並びました。 「深山焼」陶芸家金田利之さん「最初は1匹で作っていて不思議なヘビが現れてそのヘビをモチーフに増えていった」 実は、制作を始めた12月のある日、工房に行ってみると、なんと、置物の中に本物のヘビの姿が。これがきっかけで、顔を覗かせた3匹のバージョンも作ることにしたそうです。 客「6年目なので半分そろった」「ことしはどんな年に?」「みんな健康で元気でいてくれたらいい」 深山焼職人金田利之さん「ことしは足元が悪いなかありがたい」 餅つきノイズ 徐々に雪が強まる中、山形市の民俗文化サークル「四方山会」による餅つきも披露され、通り沿いには、威勢のいい掛け声が響き渡っていました。「初市」は山形商工会議所によりますと、降り続いた大雪の影響もあり、去年より2万人少ないおよそ15万人の人出になったということです。