シリーズでお伝えしている衆院選・各選挙区の戦い。今回は新潟4区です。前職3人による三つ巴の戦いは熱を帯びています。 【新潟4区（届け出順）】 泉田裕彦 候補（62）　無所属・前 鷲尾英一郎 候補（47）　自民・前 米山隆一 候補（57）　立憲・前

■無所属・前 泉田候補　自民県連と溝も…“政治改革”訴える

無所属・前職　泉田裕彦 候補

【無所属・前職　泉田裕彦 候補】 「お金で動く政治でいいのか、それとも皆さんの声で動く政治にしないといけないのか」 政治改革の必要性を訴えの前面に押し出す泉田さん。 【無所属・前職　泉田裕彦 候補】 「3年前に裏金要求を受けた。『あんたと俺しか知らない金。秘書にも言っちゃいけない金。2～3000万』こういう要求だった」 前回、自民党公認で出馬した泉田さんは選挙後、地元県議から裏金を要求されたと告発し、自民党県連との関係が悪化。 一方、総裁選では石破首相の推薦人として新首相誕生に貢献したこともあり、その処遇が注目されましたが、結局、自民党の公認を得ることはできず、無所属での出馬となりました。 【無所属・前職　泉田裕彦 候補】 「（石破首相は）努力したらしいが、石破さんの意見が通らない」 その後の昼食の時間… 【無所属・前職　泉田裕彦 候補】 「うん…粘り腰。選挙戦にも粘り腰で頑張る」 のど越しのいい“ソバ”をすすり、つい自民党への恨み節もポロリ… 【無所属・前職　泉田裕彦 候補】 「川柳がある。言うべきことは 言ってはいけない 自民党」 自民党県連は「公認を得ず、無所属での出馬は党規に反する」として、党本部に泉田さんの除名を求めるなど溝が深まっていますが、それでも訴えを続ける姿勢に賛同者も。 【小千谷市　田中淳 市議】 「（Q.泉田候補を支援する理由は？）言えることが言える世の中になってもらいたい。その一点」 【無所属・前職　泉田裕彦 候補】 「草の根選挙なので、全力を尽くして県民に訴えていきたい」

■自民・前 鷲尾候補　“裏金問題”無関係を強調し改革断行を主張

自民党・前職　鷲尾英一郎 候補

対して、その自民党公認で出馬したのが鷲尾さんです。 【自民党・前職　鷲尾英一郎 候補】 「これまでと打って変わって手伝ってくださる方がたくさんいてくださるので、すごく心強い」 旧民主党などを経て、2019年に自民党入りした鷲尾さん。 去年、4区支部長に就任すると、選挙区内に約70の後援会を立ち上げるなど組織力をフル活用し戦います。 党本部からも強力な応援が… 【自民党　小泉進次郎 選対委員長】 「今回の選挙は自民党の政治と金の問題で厳しい選挙になっている。しかし、鷲尾さんは全く関係ない」 鷲尾さん自身も裏金問題とは無関係だと強調した上で、政治改革を断行すると主張します。 【自民党・前職　鷲尾英一郎 候補】 「領収書がいらない金というのは、そうやって国民から余計に見られるのなら、そんなお金の使い方やめてしまえと。当たり前のことをやろうという改革を言っているだけです」 そして、鷲尾さんが以前から街宣で使い続けているのが“自転車”です。 【自民党・前職　鷲尾英一郎 候補】 「鷲尾です。よろしくお願いします。ありがとうございます」 軽快にペダルをこぎ、選挙区内をどの候補よりも細かく回ってきたと自負します。そのかいあってか、こんなうれしい効果も… 【自民党・前職　鷲尾英一郎 候補】 「17kg痩せた。去年4月から17kg」 そんな鷲尾さんが演説で引用するのが… 【自民党・前職　鷲尾英一郎 候補】 「政治の本質は何か、生活の改善である。政治は生活である！」 現4区の地元が生んだ田中角栄元首相の言葉です。