【高橋由伸】セ・リーグ順位予想 巨人のキーマンには『7回の男』 台風の目になるのは?
今月29日に開幕戦を迎えるプロ野球。野球解説者の高橋由伸さんがセ・リーグの順位予想を発表しました。 【画像】2024年オープン戦最終順位表
■1位・巨人(去年4位)
1位に予想したのは阿部慎之助新監督の下、新たな船出となる巨人。キーマンに挙げたのはドラフト1位ルーキー・西舘勇陽投手です。 阿部監督からセットアッパーとして『7回の男』に指名された西舘投手。去年、巨人はイニング別の失点数で7回が1番多かったですが、その鬼門とも呼べる7回を任されたことでキーマンに挙げられました。 高橋さんは西舘投手のリリーフ適性については十分にあるとし、「試合終盤は盗塁されるのがイヤなんですが、彼には特長でもあるクイック投法がありますし、走ることに関しての抑止力になると思います。1イニングだけということでさらに球速も上げることもできると思います。得意のスライダー、カットボール、カーブなどで緩急をつけられると奪三振能力もさらに上がりますから、“勝利の方程式”にふさわしいのかなと思います」と理由を明かしました。 <西舘投手 OP戦成績> 5試合 1勝0敗 防御率1.59 奪三振率11.12
■2位・阪神(去年1位)
2位に挙げたのは、昨年38年ぶりに日本一に輝いた阪神。キーマンに挙げたのは4年目を迎える佐藤輝明選手です。 高橋さんは「阪神は佐藤選手が打つと雰囲気が変わるんです。去年の日本シリーズでも印象的なシーンがありました。ヒットで出塁後に盗塁で気迫のヘッドスライディングを見せてオリックスの山本由伸投手を打ち崩すきっかけを作りました。今年は3割30本打てば連覇も見えてくる」と佐藤選手の存在感をたたえました。 <佐藤選手 OP戦成績> 17試合 打率.270 本塁打3 打点6 長打率.476
■3位・DeNA(去年3位)
3位に挙げたのは98年以来の優勝を狙うDeNA。キーマンはドラフト1位ルーキー・度会隆輝選手です。 エース・今永昇太投手がカブスへと移籍し、昨シーズン10勝のバウアー選手も退団と、投手陣に不安のあるDeNA。それだけに高橋さんは「今年は打ち勝っていかなければいけないのかなと思います。中軸にはオースティン選手、佐野恵太選手、牧秀悟選手、宮崎敏郎選手とランナーをかえせる打者がそろっていますから、1番を固定できるかが重要です」とDeNA打線について語ります。 その1番として期待がかかるのが、オープン戦首位打者(打率.434)の度会選手だと言います。「昨年優勝した阪神の近本光司選手のように、度会選手が1番で高い出塁率、そして打率3割を記録すると優勝の可能性も十分に出てくるのかなと思います」と解説しました。 <度会選手 OP戦成績> 16試合 打率.434 本塁打0 打点3 出塁率.464