中国造船用厚板 上期生産、大幅増 脱炭素でLNG船など更新需要
【上海支局】中国の造船用厚板の生産量が上半期に大きく増加した。LNG船、自動車運搬船の受注増に加え、環境規制の強化によって更新需要が高まり、造船の竣工量、新規受注量、手持ち受注量いずれも前年同期を大幅に上回っている。造船業界団体の中国船舶工業協会の譚乃芬副秘書長は「主要鉄鋼メーカーによる造船用厚板の生産量は2024年に1500万トン(23年1419万トン)以上となる。主要な造船企業の納入計画は28年まで満杯なため、造船用厚板は今後5年にわたって1500万トン超の水準を維持するだろう」との見通しを9月開催の中国国際鋼鉄大会(上海市)で語った。