原付一種に注文殺到! 新車はもう買えない? 2025年の生産終了を前に、駆け込み需要で生産追いつかず
需要増で生産計画を上回り、今から注文しても新車の入手は困難
さらにホンダ系の販売店に話を訊いてみると「既に新車の50ccは買えない状態」という。 情報筋によると、ホンダは2025年5月で原付の生産を打ち切る予定。2023年末にホンダが販売店に最後の受注を募集した。その結果、注文が供給を上回ってしまい、年間生産計画をオーバーしてしまったという。 販売店には、注文しても希望した台数が割り当てられないケースが発生。人気がある車両は販売実績で割り当てが決まるので、原付をたくさん売っている店や需要の多い地方に割り当てられるためだ。一般的な店舗では10台注文して6台だったり、大型店でも300台要望して200台しか割り当てがなかった場合もある。 販売店が多めに見積もって注文したケースのほか、生産終了の報道を耳にして欲しがるユーザーも増加している。実際「既にオーナーで壊れかけている人や、なくなるなら欲しいという人からの注文が増えた。駆け込み需要は実際に起きている」と販売店オーナーは話す。
今後ジャイロキャノピーがプレミア価格になるかも?
新原付は125cc以下のモデルがベースのため、50ccに比べて重さや足着きを心配する声も。また、新原付の価格は現在の50ccより上昇すると見られる。そのため「50ccはプレミア価格で数万円値上がりするかもしれない」という。 特に値上がりしそうなのがジャイロキャノピーだ。悪天候をものともしないルーフと安定感が特徴の3輪スクーターで、配達業務でおなじみの存在だが、既にガソリンエンジン50cc版は終売。電動モデルは価格(104万2800円 ただし助成金あり)や使い勝手の面からセールス不調のようだ。 これらの動きもあり、ホンダは2025年5月の生産打ち切りを延長し、排ガス規制が始まる同10月末までの生産を検討し始めているという。
今後登場する新原付の価格で50ccの今後が決まる
他メーカーでも状況は同様らしく、50ccの新車在庫が完売している店は多い。また、中古車も売れており、品薄になっているそうだ。「今後は50ccを修理しながら何万kmも乗り継ぐ人が出てくるのでは?」とも話す。 現在の50ccがどんな道をたどるのか? それは今後リリースされる新原付の価格や乗り味にかかってくるだろう。50ccの代替手段として上手くフィットしてほしいものだ。
沼尾宏明
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