北海道にも春の気配 札幌・大通公園の花壇が“衣替え”
【北海道・札幌】札幌市の中心部を横断する大通公園。2か月半前は、多くの雪像が立ち並ぶ「さっぽろ雪まつり」で賑わっていたこの場所も、4月16日、17日の2日間で春花壇の整備が行われました。 今では「大通公園の冬は雪まつり、春・秋は花壇、夏はビアガーデン」というイメージが定着していますが、この大通公園の花壇の歴史は130年前にさかのぼります。
6と8月にも花壇入れ替え
1876(明治9)年に、北海道開拓使が輸入した西洋花を現在の大通西3丁目、4丁目に植え始めたのが花壇の最初でした。その後、1907(明治40)年に札幌興農園(当時)の小川二郎氏が自費で花壇造成をはじめ、本格化してきます。そして1954(昭和29)年には、ボランティアの花壇造成業者が「札幌市花壇推進組合」を結成し、現在も毎年6月に開催されている花壇コンクールが始まりました。 札幌市環境局みどりの推進部みどりの管理課によると、「大通公園の花壇は1年に3種類見ることができます。39か所の花壇を、39業者で割り振って造成してもらっているのですが、今回の春花壇、6月に行われるコンクール用の花壇、そして8月の夏花壇です」とのこと。
観光客も市民も楽しんで
今回造成された春花壇の出番は6月中旬まで。6月22日・月曜日からは、6月27日・土曜日に審査が行われる「大通公園花壇コンクール」用の造成に変わります。そして、8月のお盆過ぎから10月いっぱいまでの夏花壇で、大通公園の花壇の1年は終わります。 「各業者が工夫して3種類のパターンが見ることができるのが特徴です。観光客の方も、市民の方も、一緒に楽しんでもらいたいです」(同管理課) 現在はおよそ3万株のパンジーとデージーが中心ですが、6月のコンクール用の花壇では、一工夫も二工夫もあるオリジナルの花壇に生まれ変わります。
平年より11日早く桜も開花
ちなみに札幌管区気象台は、今日(4月22日)に標本木ので桜開花を観測したと発表しました。今年の桜開花は平年(5月3日)に比べ11日早く、昨年(4月29日)に比べ7日早い開花となりました。また札幌の明日・明後日の最高気温は20度前後という高い予想となっています。 (ライター・橋場了吾)