【MotoGP】2027年のエンジン850cc化を前にエンジン開発凍結。2025年仕様を2シーズン使用……ホンダ&ヤマハ優遇措置組は開発OK
FIMは10月10日に、MotoGPにおいて2025年以降のエンジン仕様凍結を発表した。 motorsport.comでは既に9月から報じていたが、MotoGPのエンジン開発が凍結されることが正式に発表された。 これは2027年にエンジンの850cc化を含む大規模なレギュレーション変更が控えているため、各メーカーのコストを抑えて、新しいマシンを準備することに集中できるようにする狙いがある。 この開発凍結は参戦メーカーの全会一致で承認されており、各メーカーは2025年の開幕戦タイGPでシーズン中に使用するものと同じエンジンを提出し、その仕様で2026年シーズン末まで戦うことになる。 一方で、この規則に縛られないメーカーもある。コンセッション(優遇措置)制度で、最も優遇されるDランクに位置づけられているメーカーだ。現在はホンダとヤマハがその対象となっているため、2024年終盤戦でいきなり優勝でも果たさない限り、この2社は2025年前半もエンジン開発を継続できる見込みだ。 なお安全性や信頼性の修正など、パフォーマンス向上にかかわらない場合には、コンセッションを受けるメーカー以外もエンジンに手を入れることができる可能性も考慮されるようだ。FIMの声明には次のように記されている。 「MotoGPクラスにおけるエンジン仕様は2026年に向けて凍結される。全てのメーカーは続くシーズンにおいて、2025年仕様を使用することが求められる。これは2027年に導入される新レギュレーションに向けて、コストをコントロールし、同一性を最大限高めるためとなる」 「安全性や信頼性のための修正、またはコンポーネントの入手不可能性が証明された場合、パフォーマンスの向上が得られないことを条件に、一定の配慮がされる場合がある」
Richard Asher