“残り2秒”で一本背負い 柔道選抜体重別で近藤隼斗が優勝 ロス五輪へ新たな一歩
◆全日本選抜柔道体重別選手権大会(6日、福岡国際センター) 体重別の日本一を決めるとともに、5月UAE・アブダビで開催予定の世界選手権の日本代表選考会を兼ねている今大会。今夏に開催されるパリオリンピック日本代表内定選手は出場していませんが、4年後のロサンゼルスオリンピックを目指す選手たちにとっては、重要な大会となります。 男子60キロ級では近藤隼斗選手(22/パーク24)が初優勝を果たしました。 1回戦、準決勝と勝ち上がり、決勝では福田大和選手(天理大学1年)と対戦。開始1分26秒に技ありを取られ、苦しい展開となりますが、「技ありを奪われても取り返そう」という気持ちで戦っていたという近藤選手。残り時間39秒で技ありを奪い、試合を振り出しに戻します。さらに「引いていたら絶対に勝てない。一本取りに行く気持ちで戦っていた」と試合後に語っていた通り、最後まで攻めの姿勢を崩さず。すると残り2秒で背負い投げを決め、一本勝ちを飾りました。 今春に国士舘大学を卒業し、新社会人となった22歳は「これまでは何をやってもうまくいかない。次こそは次こそはと思っても勝てなかったけど、社会人になって切り替えた。社会人は大学生と違ってプロの道。将来オリンピックで金メダルを取りたいので、これをスタートにしたい」とコメント。4年後のオリンピック金メダルに向かって、新たな一歩を踏み出しました。