異例ずくめ 混戦続く 選挙区激変、見通し不明 衆院選埼玉14区(草加市、八潮市、三郷市)
■見当がつかない 「自民と立民が立候補しない不思議な選挙区」―。与党批判の受け皿の様相を見せる立民の候補者がいない中、選挙戦後半、維新新人の加来武宜(43)と共産新人の苗村京子(65)が追い上げる。 2人は鈴木以上に裏金問題を鋭く追及し、政治改革を訴える。自民不在の選挙区で、加来は保守層の子育て世代や、維新が強い都市部の浮動票を掘り起こす。苗村は三郷で市議を6期務め、県東南部では党の地域の顔。組織を固めた上で、立民支持層や女性票に食い込みを図る。 過去の実績や組織票から、見通しが立つ三郷市や八潮市に比べ、浮動票が多いとされる草加市の約21万票の行方が読めない。関係者は「草加は皆目見当がつかない」と口をそろえる。異例ずくめの激戦は続く。=敬称略