最新「殺人ミステリー」で主演...あの「政治好き」俳優が米大統領選とAI規制について「いま言いたいこと」
Amazonプライムの最新映画『キラーヒート』で主役の私立探偵を演じるジョセフ・ゴードン・レビット。テレビ討論会のまとめ動画に出演するなど、政治に積極的に関わる彼が撮影裏話・大統領選・AIについて語る──(インタビュー)
自分が主役で、撮影場所は陽光あふれる美しい島となれば、俳優にとっては文句のつけようのない仕事かもしれない。 【動画】ジョセフ・ゴードン・レビットが「歌いながら」テレビ討論会を振り返る?ニューヨーク・タイムズの動画 だがジョゼフ・ゴードン・レビットにとって、殺人ミステリー映画『キラーヒート 殺意の交差』(アマゾンプライム・ビデオで配信中)への出演で何よりもうれしかったのは、シェイリーン・ウッドリーと再び共演できたことだった。 「彼女の演技は、この映画全体の中で特に気に入っている部分。本当に素晴らしい出来なんだ」と、ゴードン・レビットは本誌に語った。 「彼女とは何年も前に『スノーデン』という映画で共演した。内部告発者のエドワード・スノーデンの実話で、重大で重苦しい歴史的事件を扱っていた。 すごくシリアスな演技をしなければならなくて、今回とは気持ちがずいぶんと違った。(本作では)伸び伸びと演じればよかったから、とても楽しかった。まるで正反対だった」 『キラーヒート』の原作は、ノルウェーの作家ジョー・ネスボの短編小説『嫉妬深い男』だ。映画はギリシャのクレタ島を舞台に、正統派フィルム・ノワールに現代的な味付けが加えられている。ゴードン・レビットが演じるのは、アメリカ人の私立探偵ニック・バリだ。 物語は若き海運王レオ・バルダキス(リチャード・マッデン)の不審死を中心に展開する。警察の報告書では事故死とされたものの、レオの義妹ペネロピ(ウッドリー)は殺人を疑う。犯人は親族の中にいるが、強大な力を持つバルダキス一族に地元警察は逆らえない、と考えたのだ。 嫉妬と秘密と危険が交錯するなか、ニックは自らも問題を抱えながらも、バルダキス一族が支配する世界の真相に迫ろうとする。ペネロピは、自らの夫でレオの双子の弟であるエリアス(マッデン=二役)をも疑うようになる。 役作りをする上で、ゴードン・レビットは過去の「偉大な」探偵映画からインスピレーションを得たという。 「『チャイナタウン』や『ロング・グッドバイ』とかね。モノクロ映画時代までさかのぼるなら、『マルタの鷹』や『深夜の告白』もまさにその手の映画だよね」と、彼は言う。「もっと最近の映画も好きだ。コーエン兄弟は素晴らしい探偵物の殺人ミステリー映画をいくつも作っている」