1926年創業のスイスの高級時計ブランド【チューダー（TUDOR）】がイタリアのフォーミュラ1チーム、Visa Cash App RB（ビザ・キャッシュアップRB）のオフィシャルパートナー契約を結んだことを発表。約10年ぶりにモータースポーツ界にカムバックを果たすことになる。

モータースポーツと深い関りの深いチューダー

イタリアのフォーミュラ1チーム、Visa Cash App RB（ビザ・キャッシュアップRB）のオフィシャルパートナーを務めるチューダー

チューダーは1960年代後半のチューダー・ウォッチ・レーシング・チームに始まり、2015年のIMSAチューダー・ユナイテッド・スポーツカー選手権まで、モータースポーツに深く関わってきた歴史がある。今回、チューダーはレッドブルによるイタリアのフォーミュラ1チーム、Visa Cash App RB（ビザ・キャッシュアップRB）のオフィシャルパートナーを務めることを発表した。

350回を超えるレース出場を誇るVisa Cash App RB

Visa Cash App RBは350回を超えるレース出場を誇り、長きに渡ってモータースポーツ界で確実な結果を残してきたチームである。スクーデリア・トロ・ロッソとして発足した同チームは、フォーミュラ1をはじめ、数々のレースでワールドチャンピオン獲得を実現する数々の一流ドライバーたちのキャリアを開花させることに成功。2020年にチームはスクーデリア・アルファタウリにリブランドし、初年度のイタリアGPで見事に優勝を飾っている。Visa Cash App RBは2024年からの新チーム名で、クレジットカードのVisa（ビザ）、金融系アプリのCash App（キャッシュアップ）に加え、レッドブルを想起させるRBを組み合わせたもの。ドライバーは数々の勝利実績を誇るダニエル・リカルドと期待を集める若手、角田裕毅となる。

哲学の共感から誕生したパートナーシップ締結

チューダーのCEOを務めるエリック・ピアソン氏はVisa Cash App RBとのパートナーシップ締結について、次のように語る。「挑戦者の精神、そして人と違うことをしようという一貫した意志が、常にチューダーの原動力となっています。この“Born To Dare”の哲学こそがまさにVisa Cash App RBが2024年F1シーズンに向けて示している姿勢です。挑戦する準備が整ったパートナーとともにモータースポーツに復帰できることは、この上ない喜びです」 一方、Visa Cash App RB Formula OneチームのCEOピーター・バイエル氏は、「チューダーを我々のチームに迎えることができ、嬉しく思っています。チューダーはモータースポーツにおいて長い歴史があり、60年代に初めてスポーツカーレースに参加以降、歴史的なカーレースやラリーにも参戦してきました。そして今、新しいVisa Cash App RBのアイデンティティを携えF1世界選手権2024に挑む我々とともに、チューダーはモータースポーツの頂点に立つチャンスを掴んだことになります。私たちのチームは、チューダーの時計と同様に、強いアイデンティティ、ユニークなスタイル、そして妥協のない品質をもって、F1界の現状を打破していくのです」とコメント。パートナーシップ締結がビジネスライクなものでなく、お互いの哲学が共感した上で実現したことが分かる。

2024年シーズンのVisa Cash Appの注目

今回のオフィシャルパートナー契約によって、チューダーのブランディングが施されたマシンやドライバーが着用するレーシングスーツが、どのようなデザインになるか大いに気になるところ。時計ファンは、2024年シーズンのVisa Cash Appに注目である。